2006年5〜6月 |
新しい山 | コ メ ン ト | ||||
【大千間岳】 6年7月18日 北海道 |
狩場岳から下山後、寿都の温泉で汗を流してから、一般道を南下する。函館に着いた時には既に9時になっていた。コンビニで明日の行動食と今日の夜食を仕入れたが、幕営してから食事を作るのには少々遅い時間だ。近くのラーメン屋で塩ラーメンを食べ、本日の夕食とする。函館から松前に向かって走り、道の駅「しりうち」で幕営する事にする。 翌朝は列車の走り去る音で目が覚めた。函館から青函トンネルに向かうJR津軽海峡線が道の駅の直ぐ後ろを走っていたのだ。明るくなってみると、他にも数張りテントが設営されていた。暗くなってからでないと幕営は難しいが、水洗設備の整った道の駅は遅い時間での幕営なは重宝する。昨夜コンビニで買った冷やし天麩羅蕎麦で朝食を済ませ、再び松前を目指して走り始めた。大千間山の登山口は、松前から林道を約1時間走ったところに有る。昨年5月末にアプローチしようとしたが残雪で林道が通行止めになっていた。雨でも良く通行止めになる林道らしいが、今回は無事に登山口まで入る事が出来た。 新道登山口からの登りは、ブナ林の中を歩き易い道が続いている。北海道の山は本州の山に比べて植生が違う感じの山が多いのだが、北海道最南端の松前半島は気候が本州と似ているのであろう。東北の山でも歩いている様な気分だ。ブナ林がダケカンバに変りやがて樹林帯を抜けると、笹原の尾根を進む様になった。生憎ガスが出て展望が効かないが、晴れていれば眼前に津軽海峡を望む事が出来るであろう。ニッコウキスゲの大群落を過ぎると、あっけなく山頂に到着する。展望が無いのが心残りであったが、ニッコウキスゲの他、沢山の高山植物を楽しむ事が出来た大千間岳であった。 新道登山口8:25→974ピーク5:55/9:05→大千間岳9:25/10:00→新道登山口11:05 |
ブナ林の中を登る 高山植物の花畑 大千間岳山頂 |
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【狩場山】 6年7月17日 北海道 |
北海道で登り残した日本300山は残すところ三座となったが、その中でもアプローチが厳しい神威岳に、海の日に続く連休を利用して登るべく空路千歳へ飛んだ。空港でレンタカーを借り一路日高を目指す。道央道から日高道に入り、日高ファームのある門別まで高速道を走り、此処からは海岸沿いの国道を襟裳岬に向かって南下してゆく。静内のスーパで今晩の食材を仕入れた所までは良かったのだが、三石温泉付近で予定していたキャンプ場が閉鎖になっていていた。一旦は登山口となっている神威山荘への林道を走りかけたが、熊の多い日高でジンギスカンはチト危険だ。折角の北海道だし温泉にも入りたいと言う事で、海岸沿いに南下して来た国道を30分ほど戻り、静内温泉のキャンプ場で幕営する事にした。ここから登山口となっているペまでは1時間30分程だ。3時30分に起床すれば6時前に登山口に着けるだろう。静内温泉は宿舎と食堂も併設されていて、食堂では生ビールを飲む事が出来る。初日は静内温泉で温まり、生ビール喉を潤してからジンギスカンを楽しむという贅沢な幕営となった。 2日目の朝、手早くテントを撤収し、4時前にキャンプ場を後にする。まだ暗い道を走っているとフロントガラスに水滴がつき始めた。霧雨が降っている様だ。カッパ着用はともかく、神威へのアプローチで沢の遡行があり増水するとイヤだなと思っていると、林道に入って20分位の所でゲートが閉まっていた。林道が崩れているらしい。ここから歩いたのでは山荘まで丸一日かかってしまう。急遽転進を図る事にした。三石から静内、新冠、門別と一般道を戻り、高速で長万部まで走り、此処から黒松内、寿都、島牧と再び一般道を走る。漸く登山口となっている賀老高原に辿りついた時には10時30分になっていた。神威林道のゲートから約6時間で、何とか転進先となる狩場岳の登山口に辿り付く事が出来た。 登山口付近で靴を履き替えていると、山菜狩りのご夫婦がいて少し前にアイゼンが無くて途中で下山して来た登山者がいた事を教えてくれた。一旦は装備から外した軽アイゼンをザックに入れて歩き始める。登山道は比較的整備されていて順調に高度を稼いでいったが、歩き始めて1時間30分程で雪渓の斜面に出た。登山道が消えていて踏跡もよく判らない。生憎の薄い霧が邪魔をして雪渓から抜けるルートがよく判らなかった。軽アイゼンを装着して雪渓の淵をへずる様にして登っていく。地図がて正しければ左手から真駒内登山口から登ってくる登山道と合流している筈だ。果たして真駒内からの登山道が見つかった。雪渓は登山道合流地点に覆いかぶさるように伸びている様だ。場所を確認できた事で、確信を持って右手のほうに雪渓を登ってゆくと、山頂への登山道を見つける事が出来た。 雪渓からはひと登りで南狩場山のピークを越え、なだらかな草原状の斜面が現れてくると山頂までもう一息だ。山頂部に辿り付く頃には霧も晴れ上がり、真青な日本海を望む事が出来る。歩き始めて2時間少々でお宮の建つ狩場岳山頂に立つ事が出来た。神威への林道がクローズしていた時には、今日の山行を諦めかけたのだが、何とか一座登る事が出来てホットした狩場山の山頂であった。 新道登山口10:50→四合目11:35/45→合流雪渓12:20→南狩場山12:50→狩場山13:05/35→南狩場山13:50→合流雪渓14:20→四合目14:45→新道登山口15:05 |
神威山荘への林道ゲート閉鎖 狩場岳、新道登山口 雪渓を横断する。 山頂部の湿地帯 狩場岳の山頂 |
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【杁差岳】 6年7月4日 越 後 |
6月初旬に登ろうとしたものの、アプローチ道路がクローズしていてアクセスする事が出来なかった杁差岳。インターネットで確認すると、胎内ヒュッテのオープンに合わせて林道が開き、ヒュッテから登山口まで送迎バスも運行されると言う。6月の間は天候が安定せず山行を見送って来たが、この週末は全国的に天気が良さそうだ。前回の山行で登る事が出来なかった杁差岳に登る事にした。 現在、杁差岳紀行を作成中です。 国見の松6:00→残雪帯6:50/7:00→小ピーク7:30/40→大石山8:15/25→鋒立9:05/10→杁差岳9:45/10:30→鋒立11:00→大石山11:30/12:15→雪渓13:00/15→国見の松1:55/2:10→胎内ヒュッテ2:55 |
ヒメサユリの咲く登山道 大石山より望む杁差岳 |
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【二王子岳】 6年6月10日 越 後 |
カタクリ会で南月山に登った翌日、飯豊の杁差岳に登ろうと下山後に磐越道路で新潟に移動、登山口を目指したのであるが春の残雪が多かったためか、胎内ヒッテ手前10キロ地点で道路が通行止めになっていた。以前の山行記録では6月上旬に登ったものもあったため、事前に林道の状況を確認する事を怠ってしまったのだが、10キロの林道では往復の行程を考えると日帰りは難しい。残念ながら杁差岳への登頂はあきらめて、近くにある二王子岳に登る事にする。この山は二年前の五月後半に登った事のある山で、ルートも杁差用の地図に載っている山だ。 登山口となっている神社には、この日も沢山の車が止まっていた。新潟の人にとっては、二王子山は手軽に登れる人気の山なのであろう。沢山の登山者と相前後して歩き始める。途中から雪渓も出現したが、軽アイゼンを付けることは無かった。登山道脇に咲くカタクリの花が、疲れを忘れさせてくれる。登山口から約3時間程度で、大展望の山頂に到着した。残雪を纏う飯豊の山並みはやはり見事だ。杁差の方向を見ると、ピラミダルな頂が良く見えたが、地元の人に聞くと杁差の山頂ではなく手前の鉾立ピークだと言う。何れにせよ杁差岳へは長い尾根歩きが待っていそうだ。存念ながら登る事が出来なかった杁差山を、間近に望む事が出来た二王子岳の山頂であった。 |
胎内ヒュッテへの道路通行止 二王子山頂より飯豊方面 |
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【南月山】 6年6月9日 那 須 |
カタクリ会の山行で那須の南月山に登った。東京を7時前に出発するも曇天で、那須の麓まで霧に包まれて良い天気になるとは思えなかったのだが、ロープウエー乗場のある山麓駅に着くと、ガスが消え始めた。青空をバツクにした茶臼岳がクッキリ見えるようになる。今日は良い天気に恵まれた、山日和の一日になりそうであった。 詳しくは「南月山紀行」を御参照ください。 |
茶臼岳山頂にて |
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【摩耶山】 6年5月27日 東 北 |
東北の日本海側以外は雨の天気予報に、二週続けて東北の山に遠征する事にした。摩耶山は、昨年秋に登ろうと思い鶴岡までいったものの、天候部悪く見送った山だ。今回は好天と展望を期待しての山行である。 午前2時過ぎに東京の自宅を出発し、途中で1時間30分程仮眠を取りながら東北道、山形道を走り、朝の9時前に登山口に到着した。天気は初夏を思わせる様な青空で申し分ない。暑くなりそうだったので、夏山の服装で歩く事にした。登山口は国道から摩耶林道を2キロ位入った所で、林道がコンクリートの橋を渡ったところにある広場の脇に、摩耶山登山口の看板が立っていた。 川沿いに、新緑を楽しみながらの楽しい登山道を20分位歩くと、本道コースとの分岐にさしかかる。周回コートを取る事にして、登りは直進し婦女の滝を目指した。滝までは沢沿いの道が続く。雪解けの水で増水していたせいか、一箇所たせけ巻道を取ったところがあったが、概ね良く踏まれた良い道だ。滝の下で沢を渡り返し、敵の直ぐ脇にほぼ垂直に設置された鉄梯子を慎重に登る。今回のコースで一番緊張する場所だが、手摺もしっかりしていて危険は無い。梯子の上は、木の根を捕まりながらの尾根の取り付きで、所々で頭上で咲いているミツバツツジに励まされながら急登で、一気に高度を稼ぐ。 連続する急登でややペースダウンしていると、地元の登山者が早いペースで追い抜いていった。体が鈍っているのかペースが上がらない。所々で残雪が現れる様になって間もなく、登山道正面の視界が一気に開け稜線に出た。山頂は直ぐ右側にあり、先程追い抜いていった登山者が展望を楽しんでいる。広がる展望を楽しみにながら山頂に立つと、360度の展望が待っていた。正面に以東岳、朝日岳、左手に月山、振り返れば日本海の向こうに佐渡が見える。青空と、雪渓をまとった「のびやかな」、新緑の山景色は何とも素晴らしく。何時まで見ていても見飽きない。久しぶりにのんびりと、2時間以上も山景色を堪能出来た摩耶の頂であった。 瀬戸橋登山口(9:10)→本道分岐(9:30)→滝上の平坦地(9:45/10:00)→摩耶山(11:15/13:25)→追分分岐(13:50/55)→本道分岐(14:25)→瀬戸橋登山口(14:45) |
気分の良い沢筋を登る 滝の脇にある垂直の梯子 摩耶山の山頂 山頂より朝日連峰 |
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【神室山】 6年5月21日 東 北 |
台風崩れの雲が前線を刺激したためか、週末前半の天気予報が良くない。日曜日の好天に勝負をかけて、長駆、東北の神室山に登る事にした。山形まで高速道を走り、新庄から神室を目指す。薄暮で薄っすら山の形が見え始める中、登山口を目指する。平野部は良い天気であったが、高い山は灰色の雲がかかっているのが気にかかる。神室ダムの奥にある登山口に着くと既に何台か車が停まっていた。地元の車で、どうやら山菜採りに来ている人達の様であった。 登山口から暫らくは、かつて林道であった沢沿いの道を進む。沢の音を聞きながら新緑の道を歩くのが、何とも気持ちいい。20分程で林道跡が終わり、山道らしくなるが暫らくは沢沿いの平坦な道が続いた。道が曽和の直ぐ脇を通っていて、増水した時等は渡渉になる様な場所もあったが、概ねは歩き易い道だ。登山口から約1時間で「二股」で沢を渡ると、いよいよ尾根への取付だ。倒木で登山道が塞がれていて、ルートが判り難い場所があったが、右左を良く見てもエスケープしている踏み跡は無い。用心深く直進すると、倒木帯の向こうに登山道らしき踏跡が現れた。 ミツバツツジやヤシオの花を楽しみながら高度を上げていく。地図上では急な尾根道になっているが、道自体は九十九折に付けられていて、傾斜は思ったほどではなかった。標高1000m越した辺りからは残雪が現れ始め、雪面を登る場面も出て来たが、アイゼンを付ける程ではなかった。樹高が低くなり、未だ固い蕾をつけた躑躅の群落を抜けると、1325mの小ピークに辿りついた。展望を期待していたのだが、生憎稜線付近は雲に覆われ視界が効かない。冷たい風にセーターを着込んで山頂目指しして歩き進む。天気が良ければ、展望を楽しみながらの稜線漫歩なのだろうが残念だ。幾つかのピークを越えて漸く山頂に辿りついた。風が強くて結構寒く、コッフェルで沸かした味噌汁が美味しい。展望をあきらめ下山しようとしていると、一瞬雲間から栗駒山から焼石方面の展望が覗いた。期待した青空の元の大展望は得られなかったが、残雪をまとった東北の山並みと新緑を楽しむ事が出来た神室 山であった。 神室ダム側登山口(5:25)→二又(6:20/30)→1000m付近小広場(7:15/30)→1325ピーク(8:15/20)→神室山(8:40/9:15)→1325ピーク(9:35/40)→1000m付近ブナ林(10:10/30)→二又(10:45/50)→神室ダム側登山口(11:45) |
新緑の林道跡を進む 芽吹き始めたブナ林を登る 尾根筋の残雪 神室山の山頂 |
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【金北山】 6年5月13日 越 後 |
今年の五月は例年に無く雨の日が続く。「入梅してしまったのではないか」と思えるような空模様に、との方向の山へ行こうかと地図と睨めっこ。金曜の夕方になってから、比較的降水確率の低かった佐渡の金北山を目指すことにした。 夜8時前に練馬の自宅を出発し関越道を北上、新潟近くの黒崎PAで仮眠して時間と調整する。佐渡汽船の新潟港ターミナルに5時少し前に到着する。念のためフェリーの乗船券は、金曜の夕方に旅行代理店で入手していたが、座席指定のジェットフォイールを利用するのでなければ、当日の購入で充分間に合う。クーポンに乗船手続きを60分前までに済ませるように記載されていたが、10分前でも充分間に合う。もっとゆっくりして仮眠を充分取れば良かった...などと思いながら6時出航のフェリーに乗り込んだ。 新潟港から佐渡の両津までは約2時間30分の船旅、カーペットの船室で横になって休息する。両津港に近づくと、代佐渡山脈と頂上部分に残雪を残した金北山を望む事が出来た。下船してから、港近くでレンタカーをかりていると、ポツっと雨が降り始めてしまった。117に電話して最新の天気予報を聞くと、午前中は何とか持つものの、12時ごろからは確実に雨になりそうだった。当初ドンデン山から尾根伝いに金北山を往復する、6時間程度の行程を計画していたのが、間違いなく雨に降られそうだ。面白みには欠けるが、白雲荘側からの往復で午前中に確実にピークを踏んでくる事に急遽予定を変更する事にした。 白雲荘からのルートは、航空自衛隊が管理する施設道路を辿る事になる。施設道路の入口で、航空自衛隊の施設部に電話して通行の許可を得てから歩き始めた。白雲からは金北山が良く見える。頂上部に大きなレーダードームが建てられていて、施設道路はレード基地を管理するために付けられた道路だ。以前登った山で、やはり山頂に自衛隊の基地があった福岡の背振山や福島の大滝根山を思い出す。時折パラつく雨に傘を開きながら歩いたが、この道路は大変展望のよい道で、「国中」と呼ばれる佐渡中央部に広がる平野部を見渡しながら歩いた。白雲から約1時間15分でレーダードームの立つ山頂に到着した。ドンデン方面から縦走してきた登山者の一団がいて賑やかな山頂であった。残念ながらの曇天で展望が今ひとつであったが、晴れた日の日本海と佐渡の好展望を想像しながら佇んだ金北の山頂であった。 帰路は来た道を1時間程度で戻る。車を置いた白雲展望台に到着すると間も無く、本格的な雨が振り出した。新穂にある日帰り温泉で汗を流してから、早い時間の船で帰ろうと思い両津の港に行くと、乗船待合所で思いもかけず、昨年秋に奥三界に一緒に登ったK氏に出会った。聞けば山仲間の方達と、昨日にドンデンから金北山に縦走したと言う。昨日は晴天で、見事な展望と花の山を堪能したとのことであった。一日違いであるが、天気ばかりはままならない。何時の日にか好天時をねらって、日本海の大展望を楽しみながら、「大佐渡従走路」を歩きに来る事にしよう。 白雲展望台(9:30)→金北山(10:45/11:00)→白雲展望台(12:00) |
佐渡へ渡る、正面が金北山 自衛隊の施設道路を歩く 山頂に立つレーダードーム 金北山の山頂にある社 |
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【毛勝山】 6年5月4日 北ア |
念願の北アルプス毛勝岳に、漸く登る事が出来た。現地で例年より手前の片貝第二発電所までしか車で入れない事がわかった時には、登頂は時間的にも難しいかなと思ったが、実歩行時間10時間半の長丁場で、何とか毛勝山の頂を踏む事に成功。300山完登に向けて最大のハードルを越えた感じだ。天候も申し分なく、急な雪渓を登り抜いて目にした北アルプスの眺めは神々しくもあった。 詳しくは「毛勝岳紀行」を御参照ください。 片貝第二発電所(4:20)→片貝第四発電所(5:15)→片貝山荘(6:10/20)→宗次郎谷分岐(6:45/50)→大明神沢分岐(8:00/10)→三ノ沢分岐(8:50/9:10)→稜線(11:15/25)→毛勝山(11:45/12:00)→稜線(12:10)→三ノ沢分岐(13:10/25)→大明神沢分岐(13:50)→宗次郎谷分岐(14:20/40)→片貝山荘(15:10/20)→片貝第四発電所(16:00)→片貝第二発電所(16:45) |
毛勝沢の雪渓を登る 念願の毛勝山頂にて 北アルプスの大パノラマ |
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【米山】 6年5月3日 越後 |
2006年5月連休のターゲットは憧れの毛勝山に決めたが、その足慣しと時間調整も兼ねて、新潟の米山に登る事にする。米山は日本海に面して立つ993mの頂であるが、周囲に高い山が無いせいか実標高以上に高い山に見える。北陸道を走っていると、あんな所に高い山があったのかと思う様な場所にあり、とても1000mに満たない山には見えない。今回は水野林道を車で上がり、短いルートで山頂を目指す事にした。 北陸道をの柿崎インターで降り、米山の南側に有る集落を抜け、水野林道で登山口を目指した。ところが林道は中間点手前に大きなデブリが残っていて、ここから歩く事となった。昨冬は雪が多かった事と、四月の低温で雪解けが遅れている様だ。デブリから約30分の歩行で、林道終点の登山口に到着する。ここから階段を上り山道に入る。登りはじめて15分程は登山道が明瞭であったが、標高650m付近から先はルートが不鮮明になった。ただ尾根筋を進めばよい事は判っているので、歩き易い場所を探しながら登ってゆく。自分より少し前に歩き始めた二人連れを追い越し、踏み跡が消えた斜面を注意深く登る。 三俣で水野神社から登って来た道と合流してから、最後のひと登りで米山の山頂に到着した。眼下に日本海が広がり、西には頚城山塊から真っ白な北アルプスの峰まで一望する事が出来る、眺めの良い山頂であった。山頂で一服してから下山したが、標高700m付近で道に迷ってしまう。登りの踏跡が暖かな気温で解けて不鮮明になっていて、尾根筋から右手に折れる場所が判り難くなっていたのだ。稜線を外れ右手に少し下ると、谷筋の反対に明瞭な尾根筋が望まれた。水野神社へ下る尾根筋の様だ。再び登り返して、下っていた尾根筋を横断する様に慎重に歩いていると、微かな登りの踏み跡が見つかった。辿って行くと直ぐ、明瞭な登山道出て事なきを得たが、ガスでも出ていたら迷っていたかもしれない。残雪期には、マーキング用のテープを持っていく事も時には必要だと実感した米山であった。 林道標高450付近(10:20)→林道終点(10:50)→登山道分岐点(11:20)→米山(11:45/12:15)→登山道分岐点(12:40)→林道終点(13:10)→林道標高450付近(13:30) |
水野林道終点 残雪の中、踏み跡を辿る 女人堂より米山 米山の山頂 |
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