2003年8〜12月度 |
新しい山 | コ メ ン ト | ||||
【鋸 山】 房 総 3年12月13日 |
カタクリ会の忘年会登山で、房総の鋸山に登った。登ったと言っても、山頂直下の駐車場から標高差約80m。東京湾を行き交う船を眺めながらの、そぞろ歩きが出来るような散歩コースだ。12月と言っても房総は暖かく、気分の良い遊歩道を歩くのは楽しい。一年の山行を思い起こしながら、のんびりと歩いた鋸山であった。 |
鋸岳の山頂にて |
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【至仏山】 尾 瀬 3年10月5日 |
深田久弥の日本百名山。尾瀬の至仏山で、"ついに"、そして"とうとう"、その完登とあいなった。1970年に登った八幡平から30余年かかっているが、山行回数が増えたのは91年に三山目となる尾瀬の燧岳に登ってからで、毎年数山づつ登って来て、とうとう100となった。自分にとって100名山は自分の好きな山を探す旅であった様にも思う。100名山と言うものがなければ、北海道や九州の山と出会う事も無かったであろう。その意味で、100名山と出会えた事は良かったと思っている。 今回の山行には、何時も山行を供にしているカタクリ会のメンバーや、以前に山行を供にしていただいた方が一緒に登ってくれて、山頂では楽しい宴会も開く事が出来た。御同行いただいた皆さん。有難う御座いました。 詳しくは「至仏山紀行」を御参照ください。 |
至仏山の山頂にて 山頂からの尾瀬ヶ原と燧ヶ岳 |
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【餓鬼岳】 北アルプス 3年9月28日 |
今年になって、未だアルプスの山を余り歩けていない。九月になって鳳凰山と鋸岳から南アルプスの巨人達は拝んでこれたが、未だ北アルプスの山には未登になっていた。「日帰りで、北アルプスの山並みを見て来れる頂に登ってこよう」と言う事で、未だ登っていない餓鬼岳へ行く事にした。カメラのシャッターが故障したり、足が攣りそうになったりとハプニングのある山行であったが、久しぶりの北アルプスを楽しむ事が出来た。 詳しくは「餓鬼岳紀行」を御参照ください。 白沢登山口(6:15)→紅葉の滝(6:45)→魚止ノ滝(7:15/20)→水場ベンチ(7:40/45)→大凪山(8:55/9:05)→百曲標識(10:10)→餓鬼岳山頂(11:05/11:55)→大凪山(13:15/25)→水場ベンチ(14:05/15)→白沢登山口(15:10) |
白沢沿いの桟道を進む 頂上より唐沢岳方面 |
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【黒姫山】 頚城山塊 3年9月15日 |
頚城山塊で登り残した黒姫山に登る事にする。長野道を信濃町インターで降りてから、東登山道の登山口を探して走り回ったが、新しい道が沢山出来ていてルートが良く判らない。30分位走り回ってから結局、黒姫高原スキー場から登る事にした。 登り始めは、スキー場のゲレンデの中に設定されたルートを歩き始めるのだが、ゲレンデの一部を囲ってコスモス園が設けられていて、遠目に秋花を楽しみながらの歩行だ。昨日に比べて日差しが強く、木陰の無いスキー場の登りは結構応える。ゲレンデの斜度が増し、道がジグザグに進む様になると、ゲレンデの中に残された林が現れ始め、縦に伸びた樹林帯を横切る度に横断する木陰にホッとする。登山口から約1時間30分でゲレンデ最高部を抜け、程なく姫見台に到達するのだが、いつの間にか標高の高いところから雲に覆われる様になり、山頂部が見えなくなって来た。 姫見台から暫らくは等高線沿いの平坦な道が続くが、木の根と大きな石で結構歩き難い。距離の割には時間がかかる。越見尾根の標識が現れると、登山道は再び高度を稼ぐ道となる。黒姫乗越で外輪山の尾根に取り付いてからは、地図上では再び平坦なルートにり、その割には標準タイムが長く設定されているなと思っていたら、はたしてここも、木の根が登山道を横断する歩き難い登山道であった。山頂部ではあっても地形が穏やかである為か植生が発達している。歩き始めて約3時間半、漸く黒姫山の山頂に到着した。雲が無ければ妙高、火打、飯綱等、北信の山々が一望できる山頂なのだが、晴れてはいるものの今日は雲が多く、期待した展望を得られなかったのが残念な黒姫山であった。 黒姫高原(7:40)→姫見台(9:20/25)→越見尾根(9:40/50)→黒姫乗越(10:20)→黒姫山(11:10/12:15)→黒姫乗越(12:50)→姫見台(13:45)→黒姫高原(14:50) |
黒姫高原より黒姫岳 深い森の中を進む 黒姫山の山頂 下山路はガスに包まれた |
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【鋸岳】 南アルプス 3年9月14日 |
南アルプスの鋸岳に、釜無川ルートから登る事にした。まだ暗い4時半に釜無し川林道のゲートを出発、往復12時間の行程であったが、変化にとんだ充実した山行となった。富士川源流部の上にある樹林帯から、現在の正規ルートから外れ荒廃した昔のルートに入り込み、一時ルートを失うハプニングもあったが、ほぼコースタイムで山頂に立つ事が出来た。 詳しくは「鋸岳紀行」を御参照ください。 釜無川ゲート(4:30)→林道終点(6:50/7:00)→富士川水源標識(7:30)→造林小屋(8:30)→登山道(9:15)→三角点ピーク(10:10/20)→鋸岳第一高点(11:00/30)→三角点ピーク(12:05/15)→横岳峠(13:05/15)→富士川水源標識(13:45)→林道終点(14:10/30)→釜無川ゲート(16:10) |
三角点よの鋸岳へ 鋸岳頂上より登路を振返る |
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【鳳凰山】 南アルプス 3年9月6〜7日 |
100名山の99山目となる鳳凰山。久しぶりの南アルプスの山景色を求めて、夜叉人峠から入山して南御室で幕営。翌日、薬師岳、観音岳、地蔵岳と、鳳凰三山を縦走するルートを歩いて来る事にした。薬師岳からの縦走路は展望の良いプロムナードで、南アルプスの山々を眺めながらの楽しい歩行となった。 詳しくは「鳳凰三山紀行」を御参照ください。 夜叉人登山口(7:10)→夜叉人峠(8:00/15)→杖立峠(9:25)→南御室幕営地(11:30) 南御室(5:20)→薬師岳(6:10/25)→観音岳(6:45)→地蔵岳(7:40/8:00)→観音岳(9:00/10)→薬師岳(9:25/45)→南御室(10:30/11:15)→杖立峠(12:35/45)→夜叉人峠(13:25)→夜叉人登山口(14:00) |
薬師岳より観音岳ヘ 地蔵岳のオベリスク |
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【秋田駒ケ岳】 東 北 3年8月16日 |
東北山行の四日目、秋田駒ケ岳に登る事にする。盛岡市内から車で約1時間、国見温泉から登る事にした。国見温泉は秋田駒ケ岳の南側に沸く硫黄泉の温泉で、日帰り登山者用の駐車場に車を入れると、何と駐車場の出入口の脇から硫黄混じりの御湯が吹き上がっていた。さすが温泉の湧く東北の山だ。手早く身支度を整え登り始める事にする。 今日は天気予報も良く、青空の下、温泉の脇から快調に登り始めた。丸太の階段が所々に設置された登山道を40分程登っていくと、山頂部から南西に伸びる横尾根に出る。ここからは所々で展望の開ける横尾根に沿って登って行く事になるが、前方の山頂部を遠望すると、雲がかかっている様だ。平地は天気が良くても、湿気を帯びた風が山越えをする日には、得てして高い山はガスに覆われる事が多いものだが、今日が正にそういった日の様だ。大焼砂からは、火山砂礫を踏みしめながら登るようになるが、次第に風が強くなりガスが流れる中を、前屈みになって進むようになった。登山道の周囲にはコマクサが咲いていて、目を楽しませてくれるのがせめてもの救いで、展望の無いガスと風の中、単調な登りが続く。 横岳からは一旦、阿弥陀池に下り最高峰の男女岳に登り返すルートで、横岳辺りからは複雑な山頂部の地形が楽しめる筈であったが、全く視界が開けないのが残念だ。秋田駒ケ岳には北側の八合目までバスが登っていて、ここから山頂部を目指す人が多い様であり、横岳から先は大勢の登山者に混じって登る様になる。ガスで視界が利かなかったが、四方の霧の中から声が聞こえて来ていて、もし晴れていたら人、人、人の光景が広がっていたかもしれない。ガスも喧騒を覆う幽玄さの表出と思えば、まあいいか。 国見温泉登山口(8:00)→横尾根出会(8:40/50)→横岳(9:45/50)→阿弥陀池小屋(10:00)→秋田駒ケ岳山頂(10:15/11:00)→阿弥陀池小屋(11:10)→大焼砂分岐(12:00/12:20)→横尾根分岐(12:40/45)→国見温泉登山口(13:15) |
国見温泉登山口 横尾根より田沢湖 横岳への登り 秋田駒ケ岳山頂 |
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【森吉山】 東 北 3年8月15日 |
秋田市を出発する時に降っていた雨も、登山口に到着する頃にはあがってきた。行程の短い阿仁スキー場から登ったが、このルートは人が少なく、大多数の登山者は森吉側から上っている様だ。 国道から約20分ぐらい林道を走ったところにある、森吉山ブナ帯キャンプ場が登山口になっている。キャンプ場は夏休みにもかかわらず無人であった。ブナ林に囲まれた登山道を登りはじめると、直ぐ阿仁スキー場のげレンデの脇を上る様になる。スキー場を開発する時に登山道が付け直された様で、所々土嚢で足場を補強してあった。歩き始めて20分ほどで登山道はゲレデと離れ、昔からあった登山道となり、石段が現れ来たが、この石段、道の中央部分に段差の半分ぐらいの高さがある平らな石が置かれ、とても登り易い。歩きやすい道をテンポ良く登っていくと、いつの間にか周囲の木々の高さが低くなり、ゴンドラ山頂駅の近くに出た。ザックを下ろして一服する。心配した天候も、曇天ではあるものの雨は大丈夫そうだ。 ゴンドラ山頂駅から先は、傾斜も次第に緩くなり、所々木道を歩く様になる。登り始めて50分、森吉から登ってくる登山道と合流する。この辺りから、森吉山の山頂部が見える様になってきたが、山頂部はゆったりとした丸味を帯びた地形で、ツガ等の潅木と笹が斑模様になっている「何とも心地よい景観」が広がっていた。緩やかに高度を上げる登山道を進んでいくと、程なく森吉山の山頂に到着した。曇天で風が冷たい山頂ではあったが、視界360度。昨日登った白神山、独立峰の岩木山、八幡平と、北東北の山々が一望出来た。 ブナ帯キャンプ場登山口(9:30)→ゴンドラ山頂駅(10:10/20)→石森分岐(10:40)→森吉山山頂(11:15/12:00)→石森分岐(12:25)→ゴンドラ山頂駅(12:40/50)→ブナ帯キャンプ場登山口(13:15) |
ブナ林の中を登る 石段の真ん中に置かれた補助段 石森付近より森吉山 森吉山の山頂 |
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【白神山】 東 北 3年8月14日 |
前日、姫神山から下山してから高速で青森へ移動、市内で一泊した翌朝、津軽半島を横切り鯵ヶ沢から日本海沿いに南下して、白神山の登山口を目指した。走行距離は約100キロ、海岸線沿いの曲りくねった道は、思っていた以上に時間がかかる。青森から白神岳登山口に着くまで、空いた朝の時間にも関わらず2時間半以上もかかってしまった。 登山口には広い駐車場があって、傍らには水洗トイレ付きの立派な無人小屋まで建っていた。白神山地が世界遺産になって急増した登山客への対応だろう。駐車場から林道を数分歩くと、いよいよ登山道が始まった。道は暫らく平坦な場所を進む。傾斜のある斜面には小まめに階段が設置され、登山道がトイ状にえぐられている処では、登山道が石膏質で固められていた。オバーユース気味の登山道が、これ以上えぐられない様に、また滑らないようにとの配慮から来た措置であろう。二股分岐を過ぎると、少しづつ傾斜が増すようになる。片斜面の登山道は、至る所から水が湧いていて、湿潤なブナ林の中を歩いている事を実感した。 最後の水場から折り返す様にひと登りすると、マテ山分岐に出る。ここから暫らくは稜線上の緩やかな道が続き、再び傾斜がきつくなると、程なく森林限界を抜けた。振り返ると、歩いて来た稜線の先に青々とした日本海が広がっているのが、何とも気持いい。十二湖から登ってきた登山道と合流し、主稜線を15分程歩くと、白神岳の山頂に到着した。山頂の少し手前には、非難小屋と立派なトイレが設置されていた。山頂の直ぐ手前に、東側の谷筋へ下る踏み跡があった。追良瀬川から沢筋を詰めて登りきるルートの様で、昨年の夏に計画しながら大雨で転進した追良瀬川遡行をしていたら、此処に出たのであろう。白神山の山頂はそれ程広くはなかったが、人気の高い山らしく何組ものパーティーが昼食を摂っていた。どこまでも続く白神山地を一望しながらのビールが美味しかった。 登山口(8:15)→二股分岐(8:55/9:00)→最後の水場(9:25)→マテ山分岐(10:00/15)→十二湖分岐(11:20)→白神山山頂(11:35/12:30)→マテ山分岐(13:30)→最後の水場(13:45/14:00)→登山口(14:45) |
白神山地を遠望する。 白神山の登山口 よく整備された登山道 白神山の山頂 |
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【姫神山】 東 北 3年8月13日 |
東北新幹線で一路盛岡へ、此処でレンタカーを借りて姫神山の登山口を目指した。駅で昼食用に「前沢牛弁当」を購入、御茶・ビール・水の他、肴になりそうなものを土産物屋で調達していざ出発。姫神山は盛岡市の郊外にあって、町を出る頃から優美な円錐形の山が見えてきたが、一向に近づかない。お盆休みとあって車の量が多く、登山口へ向かう国道4号線はノロノロ運転が続く。空いていれば30分位だと思われたが、登山口まで一時間以上かかってしまった。 登山道は登る人が多いせいか、道幅が広がっていた。五合目付近で向きを変えると、土の斜面を登っていく事になるのだが、これが昨日までの雨で滑りやすくなっていて、慎重に足を運んだせいか、簡単な道の割りに時間がかかってしまった。7合目を越えた辺りからは登山道らしくなり、9合目で森林限界を抜けると大きな岩が続く様になる。この辺りで先に登っていた子ずれファミリー登山者を何組も追い抜いたが、小さな子供は段差の大きな岩に苦労している様であった。 歩き始めて1時間20分、姫神山の頂上に到着する。夏空の下、霞がかかっていて遠望は今ひとつであった。近くの岩手山や早池峰山も、霞みのなかにぼんやりと浮かんでいる。風も無く穏やかな山頂は、何組もの子供を連れたハイカーで賑わっていて、何とも「ゆったりとした」姫神の山頂であった。 一本杉登山口(11:40)→五合目(12:00)→七合目(12:15/25)→姫神山山頂(13:00/13:30)→七合目(13:50)→五合目(14:00)→一本杉登山口(14:15) |
麓より姫神山を望む 立派な杉林の中を登る 姫神山の山頂 |
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