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新しい山 コ メ ン ト
【安平路山】
中央アルプス
5年5月29日
 五月の連休に、二重稜線と深い残雪に途中敗退した安平路山に再び挑戦する事にした。登山口までの道は、前回通りなので難なく摺古木山自然休息舎に到着する。既に車が三台停まっているところから、安平路避難小屋泊まりの登山者が昨日入山している様だ。駐車スペースが狭いので、日曜日の出発では車を停める場所が無いのでは...と心配したが杞憂の様だ。入山者がいるということは、踏み跡も付いているに違いない。残雪期の単独行は不安も有り、昨日入山している登山者がいるだけで心強かった。

 前回より30分遅れで登り始めたが、摺古木山に着いた頃には前回のタイムに追いついていた。残雪が有ると無いのとでは、こんなにもタイムが変るものかと自分でも驚いた。シラビソ山に向かう登山道は、稜線上をほぼ真っ直ぐに伸びていて、下草も良く狩り払われた歩き易い路であった。何回かアップダウンを繰り返し、シラビソ山に近づく頃になると、所々に残雪が現れ始める。前回道を誤ったシラビソ山から非難小屋へ下る二重稜線は、雪がなくなってみれば判り易い道であった。安平路への行程は、殆どが樹林帯の中を進むために展望の無い道が続いているが、行程の中で唯一周囲の展望が開けるのが、安平路非難小屋の周辺である。小屋は立派な作りで20〜30人が楽に泊まれる広さだ。小屋の辺りは笹原で、安平路山と周囲の山々を見渡す事が出来た。

 非難小屋からの最後の登りは、ルートがやや不鮮明となり、残雪の上に立ち止まって、テープや紐の類を捜しながらの行程となる。頂上下の斜面は笹が深く、歩きづらい所もあったが、距離はながくない。次第に傾斜がゆるくなると、ひょっこりと山頂の小広場に出た。山頂は樹林に覆われ展望は得ることが出来ない。ただ深山の趣は強く、霧がかかっていたせいもあるが、幽玄の雰囲気をもった安平路山の山頂であった。

摺古木小屋(6:50)→摺古木山(7:45/55)→シラビソ山(8:35/8:40)→非難小屋(9:10/9:20)→安平路山(9:55/10:35)→非難小屋(10:55/11:00)→シラビソ山(11:35/40)→摺古木山(12:15/35)→摺古木小屋(13:15)

非難小屋から安平路山



残雪の中を登る



安平路山の山頂
【渡島駒ヶ岳】
北海道
5年5月21日
 北海道の駒ヶ岳は、実に美しい形をした山だ。以前函館の立待岬から海越しに姿を見たが、その形の優美さに何時かは必ず登りたいと思っていた山だ。駒と言う名前どおりの形をしたこの駒ヶ岳は、剣が峰をピークとしているが、火山活動が活発化したため現在は登山が禁止になっている。何時の日にか、最高点の剣が峰山頂に立ちたいと思う渡島駒ヶ岳である。

大沼から渡島駒ヶ岳
【ニセコアンフプリ】
北海道
5年5月21日
 札幌から渡島駒ヶ岳へのルート、当初は高速道路を考えていたのだが距離的には随分遠回りになる様だ。一般道でニセコを経由して行った方が距離的には短縮になる。北海道の一般道は結構走り易い道が多く、内地に比べて距離を稼げそうだと言う事で、一般道を通っていく事にしたが、折角このルートを通るならば目の前にあるニセコアンニセコにヌプリに登らない手は無い。幸い地形図は持ってきている。と言う事で、出発前夜急遽ニセコアヌプリに登る事にした。

 登山口となる五色温泉には、倶知安から道動が伸びているが未だ除雪が終わっておらず、湯元側からぐるっと廻りこむ。南側から見るニセコは真っ白で、登れるか一瞬不安になった。五色温泉の登山口に着くと、地元の人が一人休息所の周辺を除雪しているだけで誰もいない。登山道が始まると思しき地点を歩いてみたが、踏み跡は判別出来なかった。ゲート手前の駐車場に車を停めて暫し考え込んだが、快晴の天気に誘われて登る事にした。夏道であれば1時間少々の山、残雪は良くアイゼンが効きそうだし2時間見れば大丈夫そうだ。

 駐車場から登山道のある尾根筋を目指してシラカバの点在する斜面を登って行くと、斜面を横断している登山者の踏跡を見つけてホッとする。地形図で確認したが、ルートに間違い無い様であった。稜線部分に出ると、所々雪が消えていて夏道が見え隠れしていた。稜線南側の雪面と、雪の消えかけた登山道を交互に歩きながら登って行くと、ルートは北側の斜面をカミナリ状に登る様になる。この辺りからは雪が消えていて石が露出する様になったので、アイゼンを外した。再び雪が道を覆うようになると、そこはもう山頂の平坦部で、非難小屋の手前に山頂標識が雪面から顔を出していた。

 山頂からは正面に後方羊蹄山の雄姿が望めるはずだったのだが、折から山頂部分を横断する雲の為に視界が開けず、楽しむ事が出来なかったのが残念だが、残雪を踏んで北海道の山を一山登れた事で満足だったニセコアヌプリであった。


五色温泉(8:10)→ニセコアヌプリ山頂(9:30/40)→五色温泉(10:15)

五色温泉よりニセコアヌプリ


漸く踏み跡に遭遇する


稜線伝いに登る


ニセコアヌプリ山頂
【袈裟丸山】
【後袈裟丸山】
安 蘇
5年5月14日
 五月中旬のこの時期、ピンクの花をつけるアカヤシオを求めて、安蘇の袈裟丸山に登る事にした。伊勢原から大間々を経由して渡良瀬川に沿って国道122号を走り、「小中」交差点を左折して小中川沿いに進むと、追付橋付近から急に道が細くなる。大滝付近まで入ると、漸く「後袈裟丸登山口方面」の標識が出てホッとする。沢沿いの林道はダートな道を予測したが、思ったより走り易い。道端にアカヤシオが現れる様になると、群界尾根登山口はもうすぐだ。

 駐車スペースに車を停め、出発の準備をしていると雨がポツポツ降り出した。幸い風は余り無い。カッパの上下を身に着けて、傘をさして歩き始めた。登山道は最近整備されたらしい階段状の登りを暫らく登る。時間にして約15分、700m程登ると、郡界尾根に取り付いた。此処から先は笹原の中を登っていく事になる。雨は次第に止んできたが、濡れた笹が足に纏わり付いてくるので、カッパを着たまま歩いていく。歩き始めて約30分で、1415mのピークに辿りついた。此処からは袈裟丸山と、後袈裟丸に続く郡界尾根が見渡せる。

 後袈裟丸までの中間点(2.2km)標識を過ぎた辺りから、アカヤシオが現れ始めた。花が丁度見頃で、1485mの小ピーク付近では、アカヤシオの大群落の中を歩く様になり、花に導かれるようにして何時の間にか距離を稼いでいく。咲き始めた真赤な石楠花も見事だ。花の群落地を過ぎ、傾斜がきつくなった登山道を登りきると、後袈裟丸山の山頂だ。

 山頂の廻りは木が刈られていて展望が良い。後袈裟丸から前袈裟丸への登山道は、崩落の為、通行止めの標識が出ていて、どうしたものかと迷っていると、先に登っていた桐生の登山者が「短い距離で崩落していて、鎖がグラグラしている部分があるが、ゆっくり越えれば行ける」と教えてくれた。危険な様であれば引き返そうと思いながら、前袈裟丸への道を下る事にした。果たして吊尾根部分はズレていて、危険といえば危険な箇所が数mあり、確かに滑落の危険性がある。ただ、アルプスに有る「危険印」の付いた一般道と比べて?と思わないでも無いのだが、里山の延長で大勢の登山者が歩く登山道としては、通行止も止む終えないのだろう。後袈裟丸山から20分少々で、袈裟丸山山頂の標識が立つ前袈裟丸山の頂上に立つ事が出来た。


 今回は当初、沢入登山口(標高850m付近)からのオーソドックスなルートを歩くつもりであったが、国道を左折する場所を間違えてしまった。結果的にはこれが幸いして、標高1100mに登山口がある郡界尾根から登る事が出来た。短いコースタイムで展望の尾根を歩き、アカヤシオの大群落にも巡りあえたので結果オーライなのだが、こんな事はそうはない。登山口へのアプローチ、次回からは慎重にしよう。


郡界尾根登山口(6:45)→1415ピーク(7:10/20)→2.2km地点(7:45)→後袈裟丸山(8:45/55)→前袈裟丸山(9:15/20)→後袈裟丸山(9:50/10:30)→2.2km地点付近(11:10/30)→1415ピーク(11:40)→郡界尾根登山口(11:55)

郡界尾根登山口


1415m付近より袈裟丸山


アカヤシオの中を進む


崩落箇所


前袈裟丸山の山頂
【摺古木山】
【シラビソ山】
中央アルプス
5年5月3日
 五月の連休を利用して、中央アルプスの南端にある安平路山に登る事にした。中央高速を飯田で降り、峠を越えて大平宿に入る。此処から摺古木山自然休息舎まではダートな林道で、無事にたどり着けるかが心配であったか゛、流石最低車高18.5cmのハリアー、右に左に大きく揺れたが腹をする事は一度も無く登山口に到着することが出来た。未だ一台の車も停まっておらず、自分が今日最初の登山者の様だ。日差しが確りしていて暑くなりそうだ。それにかなり高度上げた登山口に雪が全然無い。と言うことで、12本ヅメのアイゼンをザックから下ろし、軽アイゼンを携帯して出発する事にした。

 明るい登山道を登って行くと、10分も登らない内に残雪が現れ始める。沢を何本か横断し、徐々に高度を上げてゆくと、平坦な摺古木山の山頂部分が見えるようになった。字の消えた標識の建つ小ピークを過ぎ、摺古木山頂と思われる少し手前の樹林帯で、登山道が判らなくなった。一度展望の聞くし頃まで戻り、地図と磁石で山頂の方向を確認、再度樹林帯の中を進む。100m位進むと、テープが現れ、程なく摺古木山頂に到着した。

 摺古木から先は、完全に残雪を踏んでの歩行となった。踏み跡が殆ど無かったが、所々の赤テープを確認しながら尾根を外さないように歩くこと約1時間で、シラビソ山に到着。標識が無ければ何処がピークか判別しずらい平坦な山だ。此処から微かな踏み跡を辿りながら鞍部に下りて行く。次第に残雪が深くなり、膝下まで埋まるようになり歩行のペースが落ちだした頃、樹林帯が切れて正面に安平路山が見えるようになった。自分の進行方向を見ると、随分と下っている。シラビソ山から安平路の鞍部には非難小屋があるが、割と平坦な稜線の筈だ。今歩いているルートは下りすぎてやいないか?と地図を広げ、現在位置を確認する。そういえばシラビソ山からの下りで、赤テープを確認する事が出来なかった。どうやらルートを外してしまった様である。

 シラビソ山からの下りは二重稜線になっていて、進行方向左手にシラビソ山から安平路に向かって伸びるなだらかな稜線が見えた。きっと此方が正しいルートなのであろう。シラビソ山に取って返したが、約1時間のロスとなった。シラビソ山頂標識から少し進んだ所にある「最後に確認出来た赤テープから、左に直角に曲がり50m程進むと、木の幹にテープが巻きつけてあった。どうやら此方が正しいルートの様だ。踏跡の無い緩い斜面を下っていくが、次第に雪が深くなっていく。距離的には7割程まで来ているのだが、ダウンした進行ペースから見て時間的に結構かかりそうだ。シラビソ山からって小屋に向かって数百m進んだところで、今回の安平路登頂を断念し引き返すことにした。強引に進めば登頂出来たかとも思うが、未だ機会はあるだろう。シラビソ山手前の視界が開けたところにある倒木に腰を下ろし、残雪のアルプス景色を楽しみながら一時をすごした。


摺古木小屋(6:20)→摺古木山(7:45/50)→シラビソ山(9:00)→鞍部(9:20)→シラビソ山(10:00)→西側倒木(10:15/11:00)→摺古木山(12:00)→摺古木小屋(13:00)

摺古木登山口


残雪を踏んで摺古木山へ


摺古木山の山頂


シラビソ山の標識


安平路山を望む

【男鹿岳】
会津
5年4月30日
 今年の冬は例年に無く雪の多い年であった。2月に六日町を訪ねた時は、国道脇に2m以上の雪の壁が出来ていて「豪雪」を実感したものだ。その残雪を踏んで、夏山期は藪に覆われて正規の登山道が付いていない、南会津の男鹿岳に登ることにした。男鹿岳には、南側の塩那林道側からアプローチするのが一般的の様であるが、今回は林道歩きの距離が短い北側の田島側からのルートを取ることにした。

 詳しくは「男鹿岳紀行」を御参照ください。

林道分岐(5:30)→峠(7:45/8:00)→1701mピーク(9:45)→男鹿山(10:20/11:00)→1701mピーク(11:30)→峠(12:20/30)→林道分岐(15:00)
 

残雪を踏んで山頂を目指す


男鹿岳の山頂標識
【位山】
美濃
5年4月23日
 2005年のカタクリ会は天候に恵まれない。2月、3月と山行が流れ、今回の位山山行が今年初めての山行となった。今回は、関西の山登りの会との合同山行で、総勢18名の混成パーティーだ。

 初日にモンデウススキー場側から位山に登り、下山後は平村の温泉で汗を流してから民宿甚佐衛門で一泊。翌日は樹齢1000年とも言われている飛騨一ノ宮の「臥竜桜」を愛でてから、高山で屋台を見物していこうと言う、なかなか盛沢山の山行である。
詳しくは「位山紀行」を御参照ください。

モンデウススキー場(12:20)→ゲレンデトップ(12:45/13:00)→天ノ岩戸(14:30)→位山(14:45/15:00)→天ノ岩戸(15:15)→ゲレンデトップ(16:10)→モンデウススキー場(16:30)

位山の山頂


満開の臥竜桜
【具留尊山】
近畿
5年4月17日
 竜門岳を下山後、今回の奈良山行最後の山となる具留尊山を目指す。この山は台高山地の北側にある室生山地を代表する山で、この辺りでは珍しくゴツゴツとした山容をしている。西側の曽繭高原は温泉も湧いており、ここから具留尊山に登ることにした。

 高原の駐車場に車を停め、水の干上がった「お亀池」の周りを歩く。辺りはカヤトの原で展望が開け、如何にも「高原」を歩いている気分になる。カヤトの斜面をひと登りし、亀山峠からは稜線上の登山道となった。樹林が現れる様になり少し進むと、入山料を徴収する小屋に行き当たる。何でもこの山は個人所有地らしく、500円を徴収された。小屋の少し先が標高996mの「二本ボソ」のピークになってい。山頂は1038mで僅かの標高差なのだが、このピークから100m程を一気に下り登りか返したところが山頂だ。途中、ロープや鎖の設けられている場所もあるが、危険な所は無い。水平距離は僅かであるが、このアップダウンは結構なアルバイトで、二本ボソのピークから山頂まで分程度かかった。

 山頂からは樹林の合間から、屏風岩、鎧岩、兜岩などの名前が付いた、ゴツゴツとした山容をした峰が見え隠れしている。何れも高度は1000m以下の山ではあるが、個性的な形をしており独特の景観を作り出していた。下山後は、曽繭高原の温泉で汗を流し帰途に付く事にした。


曽繭高原(10:15)→亀山峠(10:30)→二本ボソ(10:50)→具留尊山(11:25/12:00)→二本ボソ(12:25)→亀山峠(12:45)→曽繭高原(13:00)
 

曽繭高原のカヤトの原を登る


二本ボソからのアップダウン


具留尊山の山頂
【竜門山】
近畿
5年4月17日
 昨日同様5時に奈良を出発し、天理、桜井を抜けて県道の桜井吉野線で竜門岳の登山口を目指す。途中、吉野方面大型車通行不可の標識が出ていたが、桜井側の集落を抜ける部分の道が細く、鹿道トンネルを抜けた吉野側の道は二車線の走り易い道だった。当初、竜門山の西側にある西谷集落からの登山道を登る計画であったが、集落からの登山道が判明しない。それらしい仕事道はあるのだが標識は無く、ルートを外して時間をロスする危険を考え、ガイドにもある吉野山口神社からのルートを採る事にした。
 竜門岳登山口の標識がある浄水槽脇に車を停めて、此処から歩き始める。暫らくは沢に沿って細い林道を歩くが、竜門の滝を過ぎて暫らく歩いた所から、登山道となった。植林された杉林の中をゆっくりと上っていくが、程なく沢筋の両岸を渡り返す様になる。歩き始めて約 分、登山標識の現れる所から、いよいよ尾根筋に取り付く。竜門岳から南に伸びる稜線に向かって、笹の中を一気の登りだ。倒木が現れる様になると傾斜が緩くなり、程なく祠の建つ竜門岳山頂に到着した。

 樹林帯の中にある山頂は展望が効かない。しばし休んでいると、北側の三津峠側から地元の人が登ってきた。聞くと今日は竜門岳から田の水を貰っている麓の三集落が山頂に集い、水の神様を祭る日なのだと言う。下草を狩る為に先に登って来たとの事であった。日本の山はその頂に祠が置かれている事が多いが、麓の集落の人達が山と登る道を守っている事を再認識させられた。山頂には桜の古木があり、後10日後位には花を付けそうだ。山頂広場の周辺には、桜の苗が沢山植えられており、何年後には春には桜に包まれる山頂となる事であろう。


登山口(7:00)→尾根取付(7:40/50)→竜門岳(8:20/40)→尾根取付(9:00)→登山口(9:30)
 

笹の急斜面を登る


竜門岳の山頂


下草を狩る麓の住人
【高見山】
近畿
5年4月17日
 三峰山を下山してから車で国道166号を少し戻り、高見トンネルの西側から高見峠に登る旧道を上がって行くと、展望の良い高見峠登山口まで入る事が出来る。ここから本日2山目の高見山の山頂を目指すことにした。笹と中低木の雑木林を縫うように設けられている登山道で、一気に高度を上げる。途中からは眺望がどんどん開け、辺りの台高山地の山々、その向こうに大峰の山々が望める様になると、山頂はもう近い。午前中に登った三峰山から伸びる稜線と出会うと、其処が山頂であった。

 山頂からは360度の展望が開け、吉野、台高、大峰の山が、何処までも続いている。際立った高山は無いものの、吉野から南の紀伊半島が山深い土地である事を再認識させられた高見山の山頂である。下山後、時間の余裕があったので室生寺に立ち寄ってから、奈良に戻った。


高見峠(11:40)→高見山(12:15/50)→高見峠(13:20)

高見峠の登山口


高見山の山頂
【三峰山】
近畿
5年4月16日
 前夜は奈良市内のホテルに宿泊、5時前に出発しようとして驚いた。何と道端で鹿がゴミを漁っている。放飼いの鹿が街を闊歩しているとは、流石は古都奈良。市内のコンビニで食料品を調達し、天理から名阪国道を針まで一走り、此処から国道369、166と辿って最初の目的地「三峰山」の登山口へ向かう。台高山脈から東に伸びる稜線上にある三峰山には、北側の神末からと南側の飯高北奥林道から登るルートがあるが、今回は所要時間の短い南側のルートを登ろうと、月出から飯高北奥林道を走った。すると途中で工事通行止めの標識が出ている。どうしようか迷っていると地元の小型ワゴン車が、直ぐ脇から伸びている舗装された作業林道を登っていく。とにかく行ける所まで登ってみようと、作業林道わ上がって行くと、果たして通行止め区間先の飯高北奥林道に出た。登山口のある広場まで車で登り、此処から歩き始める事にする。

 階段状に整備された道を暫らく歩くが、沢筋を横断する辺りからは登山道らしくなる。植林された暗い杉林の中、石交じりで少々足元の悪い登山道を登って行く。一気の登りが緩やかになってくると、明るい稜線部に出た。新道峠だ。稜線から南斜面は植林された杉林であるが、稜線から北側は自然林が残っている。葉を落とした落葉樹の中、気分の良い稜線歩きとなった。新道峠から小さなピークを幾つか越え、神末からの登山道と合流し少し歩くと、三峰山の山頂に到着した。山頂からは北側の展望が開けており、具留尊山方面を望む事が出来た。


登山口(7:55)→新道峠(8:50/9:00)→三峰山(9:35/55)→新道峠(10:15)→登山口(10:55)

飯高北奥林道からの登山口


稜線の向こうは明るい自然林


三峰山の山頂
【御坂黒岳】
近畿
5年1月9日
 05年の登り染めは、富士山の眺めが見事な御坂黒岳にした。黒岳は、河口湖を挟んで遮るものなく富士を望める、正に富士の展望台である。登山口となっている御坂トンネル脇の広場に車を止め、歩き始める事にした。空は雲ひとつ無い快晴で、幸いな事に風も無い。1月にしては暖かな日だ。気分良く登山道を登っていくと、葉を落とした木々の間から富士が見え隠れする様になった。高度を増すに従い雪が現れたが、結構良く閉まっている。歩き始めて約1時間で稜線部に出た。

 稜線部からは新雪を踏んでの歩行となった。軽アイゼンを持参したが、結局付ける事なく歩行を続ける。展望を楽しみながら、緩やかなアップダウンを何回か繰り返し、最後の急登を登りきったところが黒岳の山頂であった。三角点に触れた後、山頂から南に数分歩き展望の開けた所で一服。富士の景色を堪能しながら、今年の安全登山を祈願せずにはいられなかった。


 今回は昨年の暮れに納車となったハリアの山デビューであった。初めての遠出は正月の小海バレースキー場であったが、登山への利用は今回が始めてだ。去年廃車したカムリでは、青森の岩木山から鹿児島の開門岳まで、随分と走り回った。16万キロを走りぬいた愛車に多謝。今度はこのハリアーで行く山行が多くなるだろう。これから何年も、この車の御世話になると思うと新しい車に愛着が湧いてきた。

登山口(7:45)→御坂峠(8:45/55)→御坂黒岳(9:35/10:30)→御坂峠(11:00)→登山口(11:45)

朝日に映える黒岳


御坂黒岳の山頂


秀麗な富士が望めた
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