2001年4〜5月度 |
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【帝釈山】 南会津 1年5月20日 |
カタクリ会第87回山行で、南会津の帝釈山に登った。初日は都内各所で集合の後、車に分乗して一路檜枝岐村へ。「裁ち蕎麦」を賞味した後、山菜狩りを行なう。今年は雪が多かったものの4月に暖かな日が続き、例年より一週間から10日程、植物の生育が早いようである。ちょうど食べ頃の山菜を見つけるのに、以前採れた場所より奥に入らなければならなかったが、コゴミ、ウド、コシアブラ、フキの頭等の山菜を見つけることが出来た。夕方からは雨が降り出したが、大天幕の中で採れたての山菜を肴に大宴会を楽しんだ。 翌日は雨も上がり、絶好の山日和となる。桧枝岐から舟岐川沿いに進む林道を車で進む事約20分、デブリが道を塞いでおり、これ以上車で進めなくなった。残雪の消える6月後半には、峠の登山口迄車で入れる様だが、この日は峠まで約1時間の林道歩きとなる。道の両側には、そこかしこに「フキノトウ」や 「コシアブラ」、「タラノ芽」が群生しており、山菜狩をしながらの林道歩きは時間を感じさせない。あっという間に峠にある帝釈山登山口に到着した。 登山口からは、樹林帯の中を進む登山道を歩く事になる。桧枝岐側から帝釈山に登るルートは道が開かれて間が無いせいか、特に残雪期には夏ルートが判り難い。果して歩き始めて5分程の位置で道を間違える。ただ雪が締まっていて歩き易かった事と低木が疎林だった事にも助けられ、ほぼ登山道に並行して進む事が出来た様で、程なく夏道に復帰する事が出来た。登山道を歩き始めて約1時間、森林限界を超えると帝釈山の山頂はすぐであった。山頂の展望は素晴らしく、燧ヶ岳、至仏山、日光白根山、そして会津駒ケ岳と、尾瀬周辺から南会津の山々を一望する事が出来た。 |
桧枝岐から約10キロ地点で デブリに遭遇 雪の被った林道を進む 樹林帯の残雪帯を登る 帝釈山の山頂にて |
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【笈ヶ岳】 北 陸 1年5月3〜5日 |
岐阜・石川・富山の県境に聳える「笈ヶ岳」に、白山スーパー林道の三方岩トンネルから登った。笈ヶ岳は登山道の付いていない山で、雪が消えると猛烈な藪道となる。このために登山適期は、残雪期の僅かの期間に限られていて、登り難い山になっている。 初日に、スーパー林道の馬狩ケートから三方岩トンネルまで林道を辿って登り、トンネル内で幕営。2日目に軽装で、瓢簟山、国見山、仙人窟岳を経由して笈ヶ岳の頂きに立つ事が出来た。天気はドピーカンの好天で、白山、猿ヶ馬場、人形山等、雪を纏った北陸の山を眺めながらの稜線歩きは楽しい行程であった。今年は雪が多かった為、藪こぎは僅かな部分だけであったが、雪面が不安定な場所も多くて気の抜けない箇所も多かった。ただ「危険度」という意味では、白山スーパー林道の「白川郷展望台〜三方岩トンネル」間は、何時落石が落ちてきても不思議でない箇所が続き、登山道より怖い道であった。 詳しくは「笈ヶ岳紀行」を御参照下さい。 |
仙人窟岳付近から見た 笈ヶ岳(左)と大笠山(右) 笈ヶ岳山頂にて |
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【藻岩山】 北海道 1年4月14日 |
札幌近郊の「藻岩山」に上がった。羽田を朝6時50分の飛行機で出発すると、10時には札幌入り出来る。仕事の始まる迄の札幌での空き時間を利用して、藻岩山に上がる事にした。(「登る」と書けないのは、時間不足のため9合目迄ロープウエーを利用したから。) 地下鉄と市電を乗り継いでロープウエー駅ヘ行くと、春期定期点検の終了したロープウエーが、今日から夏時間での運行を始めた処であった。ロープウエーとリフトを乗り継いで、約20分程で山頂に到着。山頂には大きなレストハウスが建っていて、三角点が何処にあるのか判らなかったが、正面に札幌市街、振り向けば雪を纏った道央の山々を望む事が出来る、素晴らしい眺めが広がっていた。この時期、北海道では手軽に登れる山が限定されているからか、軽装の登山装備で登山道を登って来た登山者が大勢で、「時間があれば、登山道を登りたかったな」と、思わずにはいられなかった。 |
藻岩山山頂から札幌市街を一望 ダケカンバの中を行く登山道 |
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【大蔵山】 【菅名岳】 越 後 1年4月8日 |
「とんとんさん」の主催する、インターネット山仲間の山行に参加して、越後の「大蔵山」と「菅名岳」に登った。良くなかった天気予報が直前になって急変。ドピーカンの中、残雪の越後の山を楽しむことが出来た。ブナの樹林帯を抜けると、一気に展望が開け、正面には白山や粟ガ岳、眼下には越後平野と言う、贅沢な眺めが待っていた。特に「大蔵山」から「菅名岳」への縦走路は展望が良く、パノラマの様に展開する山景色が素晴らしい。最後にたどり着いた「菅名岳」の山頂からは、遠く飯豊の山嶺が神々しく春霞に浮かんでいた。 詳しくは「大蔵山・菅名岳紀行」を御参照ください。 とんとんさん。そして御世話いただいた皆さん。ありがとうございました。 |
大蔵山・菅名岳の山塊 大蔵山の頂上直下で |
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【弟富士山】 【若御子峠】 奥武蔵 1年4月7日 |
カタクリ会第86回山行で、奥武蔵の弟富士山と若御子峠・国見広場を訪ねた。秩父鉄道の武州日野駅に面した弟富士山は、30万株あると言われるカタクリが見頃だった。2週間前にはまばらに蕾があるだけだったが、今日は斜面一面カタクリで、紫の絨毯の中を歩いている様だ。会の名称にもなっている「カタクリ」の花、会の定期山行で愛でたのは、本当に久しぶりの事だ。 弟富士山を一旦下山して、桜や桃の花で、ほんのりピンク色に染まる山里の道を歩く。所々に生えている、白木蓮や連翹が楽しい。春の里道は実に気分がいいものである。漆平の集落から、再び登山道が始まった。よく手入れされた杉林の中を登ること約1時間、秩父の街が一望出来る「国見広場」に到着だ。 若御子山・大反山の周回コースをショートカットした事もあって、今日は焼肉パーティーの時間がたっぷりある。思えば今年のカタクリ会は、2月・3月と条件に恵まれず、宴会時間が充分とれなかった。今日は30分の下山路を残すだけだ。「焼肉」・「焼イカ」の他、定番化しつつある「鯵の干物」・「焼ネギ&椎茸焼」に加え、「鳥サラダ」と「刺身」が新たにメニューに加わる。ビール8L、日本酒2升、ウイスキ−1本があっという間に無くなった。 国見広場からは、階段状のよく整備された遊歩道を下り、枝垂桜で有名な「清雲寺」に立ち寄る事にする。境内は枝垂桜の古木が素晴らしく、門前の広場に生えている桜の下で再び宴会に。地元「荒川村」の焼鳥を肴に飲んだ地ビールが、これまた美味。 今回は山行と言うより、「お花見」ハイクとなったが、たまにはこんな山行も、のんびりとしていいものだ。来年の山行スケジユールも、春には花見の山を選定することにしよう。 |
カタクリの花が見頃だった 弟富士山の山腹にて カタクリの絨毯 清雲寺の枝垂桜 |
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