ロゴマーク Wat'sNewsタイトル 2005年9月度

新しい山 コ メ ン ト
【羽黒山】
5年9月25日
東 北
 前日のうちに太平山を下山してから、日本海沿いに鶴岡へ移動し市内のホテルに泊まる。摩耶山に登ろうと思って朝4時に起床すると、窓の外は本降りの雨だった。摩耶山は沢沿いのルートでもあり、雨の中登っても楽しくない。どうしようと徐に地図を広げ、傘を指して歩ける羽黒山に行く事にする。羽黒山は月山、湯殿山、羽黒山の三山を祭っている神社で、その山頂に社殿が建っている。朝早いせいで観光客や参拝者はまだいなかったが、本堂の中では朝の御勤めをしている様であった。御経を唱和する声が、如何にも厳かな感じを醸し出している。静かに手を合わせて御参りした羽黒山であった。
 

羽黒山頂に立つ羽黒山神社
【太平山】
5年9月24日
東 北
 前夜泊まった秋田市内のホテルを出ると、朝から気持の良い風が吹いていて、見上げれば青空。今日は昨日とうって変わって、登山日和になりそうだ。秋田市内から車で約1時間、仁別国民の森に入り林道の終点となっているろ「旭又キャンプ場」が、今日の登山口だ。登山者の多さを物語る様に、既に沢山の車が停まっていた。

 旭川を渡り、秋田杉の中を少し歩くと林道に出る。林道を左手に歩いていくとすぐに赤倉岳登山口が現れた。林道を直進し旭又沢を渡り返した所から登山道となる。宝蔵岳経由で山頂に至る登山道を左に分け、弟子還沢を渡り返した所に祠が祭られていた。「御滝神社山ノ神」で鳥居をくぐると、稜線を登る坂道が始まった。道は良く踏まれていて、木の根がしっかり土の流出を止めているせいか、登山者が多そうな割に道が荒れていない。太いブナの木が現れる様になって少し進むと、御手洗の水場だ。広場の脇からは湧き水が出ていて、格好の休息場所だ。

 御手洗からはつづら折の坂道となるが歩きやすく、ぐんぐん高度を稼いでゆく。木々の間から覗いている周囲の稜線が低く感じる頃になると、突然樹林帯を抜けた。赤倉岳からの道と合流する稜線には、小さな鐘がぶる下がっていて、打ち鳴らすとカウベルの様な音が響いた。ここから稜線上の道をひと登りで太平山の山頂に到着した。山頂には立派な小屋と社務所が建っていたが、丁度小屋じまいをしていた。鳥海山方面の展望が折からの雲で良くなかったが、東や北の奥羽山脈方面の展望が素晴らしい、太平山の山頂であった。


旭又キャンプ場(7:30)→御手洗(8:45/55)→太平山(9:40/10:20)→御手洗(10:55)→旭又キャンプ場(12:00)

ブナの森を登る


太平山の山頂


山頂より奥羽山脈
【乳頭山】
5年9月23日
東 北
 東京を深夜2時に出発し、東北道をひたすら北上する。仙台付近では青空も見えたのだが、岩手県にはいると小雨が降り始めたが、天気予報によると東北北部は昼頃から晴間も広がってくるという。登山口となっている乳頭温泉黒湯に着いた頃には、雨も上がってきた。天候の回復を念じながら装備を固め、温泉脇の登山道を歩き始める事にした。

 乳頭温泉は、秋田駒ヶ岳周辺のの火山活動で出来た温泉で、湯量も豊富な温泉だ。登山口となっている黒湯の他に、蟹湯、孫六、鶴の湯等沢山の湯治宿があり、温泉の周囲のあちこちから湯煙が立ち上っている。登山道と平行して流れている「松の沢」も所々で湯煙が立っていて、硫黄の臭いが結構強い。なだらかな登山道を30分程歩いてゆき、沢を渡り返した所で「一本松温泉」の標識か゛出てきた。川の出会いで広くなった渡渉地点の先に、素朴な湯殿が現れた。手を入れてみたが、湯加減は良さそうだ。周囲に遮るものの無いこの温泉、入るには少々勇気が要りそうだが、閑散期の平日に来て、一人静かに入りたい風情のある温泉だ。

 一本松温泉から先は、暫く階段状の登りが続く。階段に飽きた頃、周囲の樹高が低くなって来た。天気が良ければ秋田駒ヶ岳や田沢湖が良く見えるのだろうが、生憎の曇天で展望は全く無い。登山口2.8km、山頂1.0kmの標識の所にベンチがあり、ここで一休みする。ベンチから先は平坦な頂上稜線部となり、所々に木道も現れる。さっきまで降っていた雨に濡れた登山道は滑りやすく、足元に注意しながら歩いていくと、左手の方から蟹湯から上ってくる登山道と合流した。あと山頂までは300m。周囲に生えている背の低い木々は紅葉が始まりかけていて、晴れていたらばさぞかし素晴らしい景色だった事だろう。程なく到着した山頂は人気も無く、肌寒い風が吹いていた事もあり、記念撮影の後は早々に下山の途についた。

乳頭温泉黒湯(10:20)→一本松温泉(10:45)→ベンチ(11:15/20)→乳頭山(11:35/40)→ベンチ(11:50)→一本松温泉(12:25)→乳頭温泉黒湯(12::50)

乳頭温泉黒湯より登る


一本松温泉


霧に包まれる乳頭山の山頂
【奥三界山】
5年9月19日
奥美濃
 連休最終日は、川上岳から下呂温泉をへと南下して、中津川との中間に位置する奥三界岳に登る事にした。前日の夕方、登山口となっている夕森キャンプ場まで入り、林道ゲートの近くで幕営する。長い行程に供え、6時前に歩き始める事にした。今日も天気が良さそうで、昨日同様、展望を期待しての登山である。

 現在「奥三界紀行」を作成中です。


夕森林道ゲート(5:50)→登山道分岐(6:20)→林道出会(7:00)→奥くらがり林道分岐(7:40/55)→奥三界岳(9:45/10:00)→奥くらがり林道分岐(11:30/50)→林道出会(12:25)→登山道分岐(13:05)→有森林道ゲート(13:30)

長い行程の奥三界を目指す
【川上岳】
5年9月18日
奥美濃
 白川郷から川上岳登山口となっている山之口に移動した時には、すっかり暗くなっていて、幕営に予定していた「山之口キャンプ場」が見当たらない。折り返しの停留所に停まっていたバスの運転手に聞いた場所は、真暗になっていて幕営地とはとても思えない。結局モンデウススキー場の道の駅にテントを張って、翌日の川上岳に備える事にする。

 翌日は朝五時に起床、朝食の後、昨夜走った道を再び山之口へと走る。途中の「あららぎ湖キャンプ場」は明るいところで見れば道路脇であったし、山之口キャンプ場は客を受け入れていなかった。道の駅の幕営は正解であった様だ。登山口で装備を固め歩き出した時には7時になっていた。きれいな沢を渡ると、一気に急斜面となる。雷ノ様な九十九折の坂を延々と登ること1時間余り、漸く視界の開けた小ピークに出た。御岳山が良く見える。

 ここからは暫く平坦な道となり、何本か沢を越えて大足谷を越えると、笹原を登る様になる。馬瀬村からの道、宮村からの道と相次いで合流した後は、視界の開けた広々とした稜線歩きとなった。この稜線は位山へと続く「天空遊歩道」の一部にもなっていて、実に気分の良い道である。奥美濃の山景色を楽しんでいると、程なく川上岳の山頂に到着した。360度の視界が開ける山頂は、正に「飛騨のへそ」とも言える感じで、奥美濃の山景色を堪能する事が出来る。久しぶりの大パノラマに満足の川上岳の山頂であった。


山之口林道ゲート(7:00)→三角点広場(8:15/30)→川上岳(9:35/10:00)→三角点広場(10:50/11:05)→山之口林道ゲート(11:50)


川上の山頂部


川上岳の山頂


山頂より御岳方面

【三方岩岳】
5年9月17日
奥美濃
 東京駅で6時に千葉のK氏と合流し、関越道、上信越道、北陸道を経由して、奥美濃の白川郷に着いた時には昼近くになっていた。渋滞前に東京圏を脱出することが出来たが、さすがに白川郷は遠い。道の駅で昼食に「鰊そば」を食べてから、白山スーパー林道で三方岩トンネル脇にある登山口まで車で上がる。残雪期に笈ヶ岳に登るため、スーパー林道を3時間半かけて三方岩トンネルまで歩いた事があるが、車だとあっという間だ。以前に幕営した事が有るトンネル脇の駐車場に車を停めて、三方岩岳を目指して歩き始めた。


 駐車場から三方岩岳の山頂に向かって、斜面をつづら折に登っていく。残雪期には絶壁の様な急斜面になっている場所も、雪がなくなってみれば何の事は無い。林道のトンネル上から続く稜線部に出てからは、さしたる急坂も無く40分弱で山頂部に達する事が出来た。ベンチで一服し展望を楽しむ。以前に苦労して登った笈や大笠は、雪があった時の方が立派に見える気がするのだが、どんなものだろう。下山前に山頂標識と記念撮影をしようと言う事で標識を良く見ると、大きな柱には「三方岩神」と彫られている。「岳」では無く「神」と言う事は、ひょっとしてこれは山頂手前のピークではないか?疑念が湧いてきた。登ってきた道と反対側には、少し離れた所に別のピークがある。念の為という事で、もう一つのピークを目指して歩き始めて少し歩いて行くと、登山道脇に岐阜県の標識が立っていた。「戻る事0.1km三方岩岳」と印されていて、確かに先ほど立っていた「神」の標識が立っている所が山頂の様だ。ホットして下山の途についた三方岩岳の山頂であった。
 
三方岩駐車場(12:40)→三方岩岳(13:20/35)→三方岩駐車場(14:10)


三方岩岳


山頂より笈・大笠方面


岐阜県の道標で山頂を確認する

【祝瓶山】
5年9月10日
東 北
 東北の山に登ろうとして2時に出発しようと思ったのに、目が覚めたのは4時過ぎ。4時前に浦和の料金所を通過してETC割引で行こうと思っていたのだが、どうやら正規料金で行く様だ。出発が遅れた結果、登山口となっている大石橋の登山口に着いた時には10時近くになってしまっていた。少々遅い歩き始めで、暑い中をピッチを上げて歩く事になりそうだ。
 登山口の少し先で、大石の吊橋で荒川を渡る。荒川沿いに朝日岳方面への登山道と分岐したあたりから、本格的な登りとなった。ここからが「鈴振り尾根」の始まりだ。尾根は一気に高度を上げて行き、あっという間に周囲の稜線の高さに追いついた。30分程で水場への分岐に到着、一休みする。大岩のある「一の塔」まで、何度かの鞍部があるものの、概して急登の連続で高度を上げて行くのだが、歩き始めが遅れたせいで気がせくのであろう。何時もより歩行のピッチが随分早い。涼しい時期ならば良かったのだろうが、残暑で蒸し暑い中で無理にペースを上げると、直ぐ休憩したくなる。30分毎に休んでいたら、結局のところ何時ものペースで歩いた時に想定できた所要時間と大差無がかった。疲労感が高いだけ、むしろ負担の高い歩きになってしまった。

 歩き始めて2時間弱で一の塔に到着する。既に下山途中の登山者が昼食を摂っているのを横目に、山頂を目指す。ここからは潅木帯の中を展望の良い登山道が続いていて、二の塔を越えると程なく山頂に到着した。山頂からは、北に大朝日岳から以東岳へと連なる朝日連峰、南には飯豊連峰と、素晴らしい大展望が広がっていて、素晴らしい山景色を満喫する事が出来た祝瓶山であった。

大石橋登山口(10:00)→水場分岐(10:40/45)→急登前鞍部(11:15/25)→大岩(11:55/12:05)→祝瓶山(12:55/13:30)→大岩(14:00)→水場分岐(14:50/15:00)→大石橋登山口(15:30)

大石橋の吊橋を渡る


祝瓶の山頂部が見えた


祝瓶山の山頂

過去の記録 最新情報
それ以前のWhat's News