ロゴマーク Wat'sNewsタイトル 2005年7〜8月度

新しい山 コ メ ン ト
【熊伏山】
5年8月28日
南アルプス
 8月の登り収めは、南アルプスの巨人達を山頂から間近に望む事が出来る熊伏山に登る事にした。青崩の北側にある登山口まで車で入り、装備を固めて歩き始めようとしたら、カメラのバッテリーが上がっている。と言う訳で、オプタテシケに続いて今回も携帯のカメラでの記録となった。それにしても今年は3回目、次回からはカメラの予備電池をもって行く事にしよう。

 遊歩道の様な登山道を歩く事30分程度で、青崩峠に地到着した。峠には石仏や古い道標が立っていて、ここが古い往還道であった事がよく判る。棚田の様な休息スペースにはベンチもあり、少々早いのだが一服し握り飯を頬張る。峠は風の通り道になっている様で、気持の良い場所だ。こからは西向きに稜線を一気に上り詰める。崩壊地もあるが、危険な場所は無かった。木の根っこに掴まって体を持ち上げる様な急な登りもあり、熊伏から観音山へと続く南北の主稜線には、1時間程で突き上げる事が出来た。ここからは一転して緩やかなアップダウンとなり、歩き始めて2時間弱で熊ふ山の山頂に到着した。

 山頂からは東面の木が狩り払われていて、南アルプス南部から、深南部と呼ばれる一帯の山々を望む事が出来た。



長野県側登山口(7:15)→青崩峠(7:30/40)→稜線分岐(8:40/45)→熊伏山(9:10/10:00)→稜線分岐(10:20)→青崩峠(11:00/15)→長野県側登山口(11:30)


青崩峠の石仏


青崩れの崩壊地


熊伏山の山頂

【浅草岳】
5年8月21日
越 後
 浅草岳ノ北側にある桜ソネ登山口まで車で入り、2時間の楽な行程で山頂を踏んで来ようと思っていたら、昨年の中越地震で林道が崩壊し、五味沢から登るしか無い事が判明する。往復で4時間程余計にかかるルートとなるのだが、折角来たのだし天気も良い事から、五味沢から上る事にした。夏の越後が暑事は判っていて、標高1000m近い登山口から朝の涼しい内に勝負を着けてしまおうと目論んだのだが...、500mも低い登山口からの出発。今日は暑い一日になりそうだ。
 
 歩き始めて暫くは湿気の多い沢沿いの道を進むのだが、この登山道は実に虫が多い。去年の御神楽岳程ではないにしても大型の虫もいて、なんだか怖い位だった。防虫スプレは効かず、追い越した登山者は、携帯の蚊取線香を腰からぶる下げていた。ヤジマナ沢を越えた辺りから次第に傾斜がきつくなり、登山道らしくなってきた。単調な登りに飽きた頃、漸く林道に出る。桜ソネ登山口だ。昨年だったらば、この辺りまで車で入れたのに、と思いながら一休みする。

 桜ソネ口から先は屋根筋を登る道となり、幾分風も吹いてくる。所々で開ける展望を楽しみながら急登ヲこなしていくと、一面草原の斜面に出た。「カヘヨノボッチ」のピークだ。此処からは木道を辿りひと登りで浅草岳の山頂に到着した。眼下には田子倉湖、振り返れば真青な空と緑の山頂草原のコントラストが如何にも夏山らしい。思わぬ長行程となってしまったが、夏山景色を楽しめた浅草岳であった。


五味沢駐車場(6:30)→ヤジナマ沢(7:15/20)→林道(8:45/9:00)→浅草岳(10:30/11:15)→林道(12:30/40)→ヤジナマ沢(13:35)→五味沢駐車場(14:00)

山頂より登山路を振返る


浅草岳の山頂


眼下の田子倉湖

【アサヨ峰】
5年8月7日
南アルプス
 日帰りでアルプスの山を歩きたくて、南アルプスのアサヨ峰に登る事にした。東京からは一般的に広河原から北沢峠に入るのが従来一般的であったが、今年から麓の芦安村から広河原までもバスを利用しなければななくなった。狭い夜叉神の林道は、一般者通行禁止が妥当と思うが北沢峠まで入るとなるとバスの乗継となり時間がかかる。今回は長野の戸台から北沢峠まで入り、ここから山頂を目指すことにした。

 夏山最盛期だけあって、30分前に着いたにもかかわらず、戸台のバス乗場には長い行列が出来ていた。4台目のバスに乗れたが、戸台には10台以上のバスがある様で、乗りはぐれる事は無さそうだ。小一時間の行程で北沢峠に到着する。随分沢山の登山者が北沢峠で降りたと思うが、その殆どは甲斐駒ヶ岳か仙丈岳に登る登山者で、栗沢山へ登る登山道に入った途端に人影が無くなった。苔生す樹林帯の中を静かに登って行く。標高が高いだけあって(北沢峠で2036m)、夏真っ盛りであっても風が涼しい。次第に傾斜を増すも気分よく歩ける登山道だ。樹林帯を抜けて、ガレた斜面をひと登りすると栗沢山に辿りついた。

 栗沢山からは、甲斐駒ヶ岳から鳳凰山へ伸びるハイマツ稜線帯を歩く事になる。景色を楽しみながらの稜線漫歩を楽しんだが、所々でハイマツの根を踏みながら歩く所もあり、アサヨ峰まで距離の割には時間がかかった様な気がした。アサヨ岳の頂上に立った頃、残念ながら北岳方面に雲がかかり、展望が今ひとつスキッとしなかったのが残念であるが、久しぶりにアルプスの山景色を楽しむ事が出来たアサヨ峰であった。

北沢峠(7:30)→2300ピーク(8:20/30)→栗沢山(9:20/30)→アサヨ峰(10:15/10:50)→栗沢山(11:30/40)→2300ピーク(12:15)→北沢峠(12:50)


朝霧の中を登る


アサヨ山頂までもう一息


アサヨ峰の山頂
【半月山】
5年7月25日
日 光
 簡単に登れる山という事で、中禅寺湖の南岸にある半月山に上る事にした。山頂の直ぐ下まで「中禅寺湖道路」という、以前は有料道路だった道が伸びている。終点の駐車場に車を停めて、草原状の斜面を登って行くと20分足らずで展望台に到着する。ここからは正面に男体山、眼下に中禅寺湖、振り返れば足尾の山と言う、なかなか展望の良い所であった。(三角点のある山頂は、展望台から樹林帯を15分程歩いた所にあったが展望が無く、山頂としては面白みが無い。)

半月山の山頂にて
【女峰山】
5月7月24日
日 光
 山行でお世話になっているY氏の日本300名山完登に同行して、奥日光の女峰山に登る事にした。前夜の内に関越道経由で丸沼高原のペンションに入る。カタクリ会からは東北道ルートと関越道ルートで一台づつの参加であったが、到着はほぼ同時だった。さっそく荷物を置いて、この日から入山している先発組みの宴会に合流した。とにかく、前夜祭の隅っこに間に合った...。

 翌日、ペンションらしい焼きたてパンの朝食を戴いてから、山行へ出発する。今回の山行は総勢29人の大パーティーの為、3班構成に分割して、本隊と先発隊の約1時間後に我々輜重隊が出発する予定であった。ペンションで美味しいコーヒーを飲んでから、のんびりと出発。金精峠を越えて、戦場ヶ原から志津林道のゲートまで入ってみると、既に来ている筈の先発隊の車がいない。どうしたものかと思っていると、トランシーバーに先発隊からの着信があった。先発隊は林道分岐を間違えてしまった様だ。結局3班全てが同時の歩きはじめとなってしまった。

 馬立から3つの班が抜きつ抜かれつしながら、樹林帯の中を登っていく。この夏一番の天気で空は快晴、所々で樹林帯から覗く山景色も素晴らしい。何時もならムシムシするこの夏山シーズンだが、今日はカラッとしていて湿気が無い。気分の良い、本当の夏山日和だ。パーテイーには結構高齢の方もいらしたが、29名全員が山頂に立つ事が出来た。まずは300山完全踏破の横断幕の前で記念撮影。それからはシャンパンで乾杯の後、牛串焼、サーモン、クリームチーズ、オリーブ等をつまみに、赤白のワインで祝杯を上げた。実に楽しい女峰山の山頂であった。

志津林道で全員固まって出発


夏空に映える女峰山


女峰山頂でY氏御夫妻の
日本300名山完登を祝う

【ニセイカウシュッペ】
7月17日
北海道
 前夜幕営した上川町のキャンプ場を4時に出発し、登山口を目指した。上川町から国道273号を約9キロ走った地点から、「ニセイカウシュッペ」登山口の標識に従って芽狩別林道に入る。数キロ走ったところで、目狩別第一支川沿いの支線に林道を右折して少し走ったところにゲートがあり、ダイヤル式の鍵がかかっている。事前に営林署で聞いた番号で開錠し、なおも走りる。この先、古川林道に分岐する地点にもゲートがあるが、ここは施錠していなかった。概ね良く整備された走り易い林道で、国道から約20分で登山口のある駐車場広場に到着した。

 登山口には前日幕営していたらしい車が2台停まった。手早く準備を整うえ、5時丁度に歩き始める。登山者名簿に記帳したが、どうやら自分が今日最初の登山者の様であった。緩やかな坂道を快調に飛ばす。登山口には山頂まで5.5キロと記した標識が立っていたが、山頂まで4キロ地点から1キロ毎に標識が立っていて、現在位置の確認が把握できる。ニセイカウへの道は、中間地点の展望台付近までは地形的な特徴がなく、山頂へ向かって近づいている実感が無いのだが、距離を記した標識が確実に進んでいる事を知らしてくれる。

 山頂まで3キロの標識を過ぎた所で展望が開けた。大雪が空に浮かんで見える絶景に疲れも吹き飛ぶ。2キロ地点との中間には展望台の標識の立っている少し広い場所があり、行程の中間地点でもあり休むのにはうってつけだ。2キロの標識を過ぎた辺りから坂が急になり、これが大槍かと思ったら坂を上りきった所で正面に本当の大槍が現れた。どうやら手前の小槍を丁度通過したところであった。再び傾斜がましたが、この辺りからは高山植物の花が目を楽しませてくれ、足元の花を追いかけているうちに気が付いたらば大槍を越えていた。

 小槍の手前、残り2キロ地点付近から山頂までのルートが確認出来る様になり、ざっと目算で1時間少々かかるかと思ったが、意外と短時間で登る事が出来た。大槍を過ぎてからはハイマツの斜面を登るが、向きを変えると供に広がる大展望を楽しみながら歩いていくと、不思議と疲れは感じない。歩き始めて1時間50分、大展望の広がるニセイカウシュッペの山頂に到着した。正面に大雪が大きい。大雪の左奥には、王冠の様な姿が特徴のトムラウシも見えた。目を転ずれば衝立の様に見える石狩岳、背後には天塩から北に延びる峰々。360度の大展望を心ゆくまで楽しむ事が出来たニセイウシュッペの山頂であった。

登山口(5:00)→1500m付近(5:45/55)→山頂2k地点(6:20)→ニセイカウシュッペ(6:50/7:15)→展望台(7:45/50)→登山口(8:35)

朝日を浴びるニセイカウ


陽光の中を歩き始める


大槍への登り


山頂より大雪の展望

【オプタテシケ】
7月15〜
    16日
北海道
 ここ数年、夏山のハイシーズンの山行は北海道が定番となっているが、今年はオプタテシケとニセイカウシュッペに登る事にした。前夜の内に札幌入りし、朝一番のJRで旭川に移動、レンタカーを借りての出発だ。本州も雪の多い年であったが、北海道も多雪であった様で、例年より雪渓の溶けるのが遅い様だ。何時もの年だと花が終わっているチングルマ等も期待出来そうだ。旭川から登山口となっている白金温泉の奥にある登山口に移動して、北海道独特のサラッとした心地よい空気の中、歩き始めた。

 現在、「オプタテシケ紀行」を作成中です。

(1日目) 登山口(11:10)→小屋3キロ地点(12:25/35)→天然庭園(12:45/13:15)→水無川源流(14:15/30)→美瑛富士非難小屋(14:50)

(2日目) 美瑛富士非難小屋(5:05)→ベベツ岳(5:50/55)→オプタテシケ山(6:55/7:50)→ベベツ岳(8:40)→美瑛富士非難小屋(9:30/10:15)→水無川源流(10:50/11:00)→天然庭園(11:25/30)→登山口(12:45)

天然庭園より白金方面を望む
【笠ヶ岳】
7月9日
信 州
 カタクリ会の山行で、志賀高原の笠ヶ岳に登った。当初は志賀高原でキャンプをした翌日、焼額山に登る予定であったが日曜の天気予報が良くない。急遽バンガローに宿泊場所を変更し、登る山も登山口から簡単に登る事が出来る山に変更した。笠ヶ岳には以前に登った事があったが、その時は天気が悪く何も見えなかった。今回は快晴とは言えないものの、横手山から岩管山まで滋賀高原の山並みを一望する事が出来た、笠ヶ岳の山頂であった。
  

笠ヶ岳山頂にて
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