取付点の木の梯子 |
●秋の桧枝岐
紅葉の良い季節を狙って、奥会津の会津駒ヶ岳に登ることにした。関越道で小出迄入り、奥只見のシルバーラインを通って、桧枝岐に入る。途中、奥只見湖周辺の山肌は、楓やうるし等の赤く紅葉する木が多いせいか、全山燃えるような赤に染まっていた。
桧枝岐の村外れにある「滝沢橋」から登山口迄林道が伸びているが、この日はゲートが設けられ、滝沢橋の周辺に車を停めて、ここから梯子に始まる登山口迄、歩く事にした。
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黄金色の紅葉 |
●黄金の園を歩く
梯子のすぐ先から急登が始まるが、30分も登るとベンチの置かれた小広場に出る。ここから登山道は左に直角に折れ、再び登りの連続となるのだが、その道は紅葉のトンネルで、赤や黄色に色ずいた木の葉が、秋の日差しに輝いて、まるで黄金の園を進むがごとくであった。「わーきれいだな。」と言って紅葉にみとれながら登っていくと、いつの間にか急登部分を登り越し、水場に到着していた。
水場は、登山道から3分程下った所にあるが、水量が少なく行列が長かったので、小休息の後、このまま進むことにする。 |
紅葉のトンネルを進む登山道
オオシラビソの間からのぞく山頂 |
紅葉に包まれる奥会津の山 |
●針葉樹林帯を抜けて
水場から先は、幾分登りが緩やかになる。オオシラビソの針葉樹林帯を進んでいくと、やがて木々の間から、なだらかな山頂部分が見え隠れする様になった。やおら視界が開け、湿原に伸びる木道を辿り、程なく到着した駒ノ大池からは、全山が燃え立つような紅葉に包まれた、奥会津の山並みが一望出来た。 |
駒ノ大池 |
●駒ノ大助から山頂へ
駒ノ大池で一服した後、再び木道を歩き始める。池から約20分、会津駒ケ岳の山頂に到着した。山頂周辺は、樹林が伸び視界が得られないものの、直下の木々が開けた地点からは、尾瀬の山並を望むことが出来た。 駒ノ大池まで戻り昼食にした後、登路を下山した。
99年の10月21日に再び会津駒ケ岳の頂を踏んだが、この時は水場から上は雪が積もり、湿原は銀世界であった。うっかり軽アイゼンを持参しなかった為、踏み固められた雪で滑る木道に難渋した。10月の山行では、念のため軽アイゼンを持参する事が必要の様である。 |
山頂にて |
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