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新しい山 コメント
【八溝山】
 常陸
1年12月8日
 カタクリ会の第92回山行は、初日に御前山のコテージを借り切って忘年会を開催、一年の山行の労を労った翌日、湧水郡で有名な八溝山に登った。

 初日は東京近郊の各所で車に分乗の後、常磐道の友部SAで集合、一路「御前山キャンプ村」に向かった。この日は集合時間より随分早く集まった上に道が空いていたことも手伝って、3時開始予定の宴会が12時半には始まる。青森直送の生きたホタテ7kg、焼きたてのキリタンポと比内鶏をふんだんに使ったキリタンポ鍋、茹でたてソーセージ40本、カワハギの燻製、松阪牛の野菜巻20本、骨付ラム1.5kg、魚の甘味噌漬...を肴に、飲んだ御酒がビール20L、日本酒3升5合、ウイスキー2本、焼酎1本、ワイン2本。途中に温泉タイムを挟んではいたが、延々12時間の大宴会は、夏のキャンプで記録した8時間の宴会記録をあっさり更新。よく食べ、良く飲んだ。少々煙くはあったが、囲炉裏の火を囲むというのは、なかなか良いものである。

 翌日は6時に起床、暖かな「茸うどん」で朝食を済ませた後、一路「八溝山」を目指す。八溝山は茨城、栃木、福島の県境に位置する1022mのピークで、湧水群でも有名な山である。山頂直下まで林道が通じているが、日輪寺の下から湧水を巡りながら、のんびり登るつもりにしてたのだが、登山口に到着すると小雪が舞い始めた。車を降りると外はとても寒い。風も少し出てきた。「雪が降り始めたからしかたがない。」と言い訳をしながら、ここは文明の利器を使うことにして、車で山頂直下まで上がる事にする。林道終点の駐車場から山頂までは2分とかからない。山頂の標識が立つピークで記念撮影の後、天守閣の格好をした展望台に上がると、360度の展望が得られた。

 下山途中に「名水百選」にも選ばれた、八溝山湧水群に立ち寄る。「金性水」は水戸光圀のお気に入りだっただけあって、やわらかな味の水であった。「鉄水」、「龍毛水」にも立ち寄るが、鉄水はホコリッぽい味がして今ひとつ、龍毛水は金性水より硬い感じがしたが透明感のある味の水であった。

 今年のカタクリ会山行は、2月の「御殿山:房総」から、「神山:箱根」「弟富士山:秩父」「帝釈山:会津」「畦ヶ丸:丹沢」「奥白根山:日光」「荒船山:西上州」「笹尾根:奥多摩」、そして今回の「八溝山:常陸」と、9回の山行を無事に終える事が出来ました。参加者の皆さん御疲れ様でした。

囲炉裏を囲んでの忘年会


八溝山


溝山の山頂にて


天守閣の形をした頂上展望台



金性水の湧水
【廃村八丁】
 京都北山
1年11月23日
 京都の岳人に誘われて、京都北山の廃村八丁を歩いた。京都の市街地から鞍馬街道を北上、花背を通り過ぎ走る事約1時間、広河原菅原からダンノ峠を越えて「廃村八丁」まで歩く。京都北山は取り立てて屹立するピークは無いが、細かな山肌が幾重にも重なり結構山深い。降雪期には2mを越す雪が降るそうで、北斜面に生える根元が曲がった木々は冬の厳しさを物語っている。穏やかな天気のもと、紅葉は終りかけていたが秋を急ぐ静かな京の北山を楽しむことが出来た。
 詳しくは「廃村八丁紀行」を御参照ください。

ババ谷を登る
【笹尾根丸山】
 奥多摩
1年11月17日
 カタクリ会の第91回山行で、奥多摩の笹尾根を歩いた。武蔵五日市駅前で集合した後、車に分乗して上川乗登山口に移動。下山口に予定した「数馬の湯」に一台を移動させて、下山に備える事にする。上川乗から、杉林の中を進む登山道を歩き始めた。尾根への取り付き道は急傾斜の道が多いのであるが、浅間峠への道は傾斜が緩く歩き易い道が続いていた。杉林の中を30分ほど歩いてゆくと、紅葉の綺麗な自然林が現れ始め、登山道は落葉の絨毯が柔らかく心地良い。上川乗を出発して約50分で、東屋の建つ浅間峠に到着した。

 浅間峠からは笹尾根を西に向かって進むことになる。奥多摩の尾根道は、概してなだらかなアップダウンが続く道が多いのだが、浅間峠から丸山にかけては高低差の有るアップダウンが続いていた。雪をまとった富士山や、木々の間から見え隠れする大岳山・御前山等の奥多摩の山並みを楽しみながら歩く事1時間30分、昼食場所に予定した丸山に到着する。

 丸山は1098m のピークでそれほど高くはないが、南面が開けた明るい山頂だ。ここで恒例の焼肉・焼イカ・サラダをツマミにビールで乾杯。解禁されたばかりの「ボジョレヌーボー」の差入れが有ったりして、楽しい昼食タイムになる。スパイスの効いたトムヤムスース゜で絞めた後、時計を見ると既に2時半近く。日の短いこの時期、4時を過ぎると急に暗くなる。数馬の湯までは2時間のコースタイム、1時間少々で下山できる笛吹への道を降りることにした。

 笛吹に下山後、タイミング良くやって来たバスで、車の運転手が登山口の上川乗に移動、車を移動させて笛吹デメンバーをピックした後、温泉のある数馬へ向かう。登山客等で込み合ってはいたものの、「数馬の湯」で湯ったりリフレッシュ。気持ちの良い汗を流した後、帰路についた。


笹尾根の稜線部


恒例の焼肉パーティー


丸山山頂にて


笛吹への下山路
【船形山】
 東 北
1年11月10日
 宮城県と山形県の境にある「船形山」に、大滝登山口から登った。東北自動道の大和インターを降りてから、船形山の標識を頼りに走っていくと、旗坂登山口に辿りつく。ここから登る升沢ルートは距離が長く、日没時間の早いこの時期は不安があった為、道を少し戻り小荒沢林道を走って色麻町側の「大滝登山口」へ移動、ここから歩くことにした。旗坂までの道沿いは赤や黄色の紅葉が見頃であったが、此処から車で20分ほど走る大滝までに森の様相は一変、登山口の大滝野営場の辺りでは木々の葉が殆ど落ち、初冬の装いを見せていた。

 登山道はブナ林の中を、緩やかに上っていく。前船形山方面への小野田分岐までは、窪地を辿っていくせいか、ぬかるんだ道が続く。朝夕の冷え込みで部分的に凍結した為か、ぬかるんだ土がシャーベット状になっていて、ちょっと変わった歩行感覚だ。小野田分岐点を過ぎると、ブナ林は何時しか疎林帯となり、笹の斜面をぬって進む様にり、積ったばかりの新雪が所々に残っていて、初冬の山を実感する。

 稜線部の御来光岩まで上がると頂上まではあとわずか。伸びやかな稜線部を300m程歩くと、船形山山頂に到着した。大滝の登山口を歩き始めて約1時間半、広々とした山頂は展望が素晴らしく、山が幾重にも重なっている蔵王連峰や朝日連峰、屹立した鳥海山、神室から栗駒に至る伸びやかな山並、360度の大展望を楽しむ事が出来た。

大滝登山口


船形山山頂


幾重にも重なる山並み
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