2001年9〜10月度 |
新しい山 | コメント | ||||
【尾鈴山】 九 州 1年10月29日 |
宮崎の尾鈴山に登った。駐車場の在る「尾鈴キャンプ場」が本来の登山口であるが、ウイークデイで登山者の車が無かった事もあって、車で「三差路」まで入る。キャンプ場から三差路までは歩くと約1時間かかる。三差路には車が2〜3台しか停める場所が無く、休日ならば進入出来ないと思われるが、おかげで往復1時間30分の短縮となった。 三差路から橋を渡り少し進むと、登山口の標識があった。道はいきなり階段で始まる。植林された杉林の中を進む階段が終る付近が1合目。ここからほぼ均等間隔に9合目迄標識がついている。標準のコースタイムは10分で1合だ。この登山道、単調な登りで殆ど展望が無い。特別な急傾斜は無いが、4〜5合目と8〜9合目辺りがきつい感じがした。また、8合目付近は落葉でルートが分かりにくい場所があったが、木の幹に巻かれた白や黄色のテープを辿っていけば、道に迷うことは無いだろう。 登り始めて1時間15分、小さい広場になっている山頂に到着する。木に囲まれた山頂からは展望を得る事が出来なかったが、昨日と打って変わり良い天気の下、気分の良い一時を過ごすことが出来た。 尾鈴山の登山口周辺に温泉は無かったが、国道10号線を宮崎に向かって走る途中、国道沿いにある「新富温泉」で汗を流す事が出来た。(入浴料:500円) 三差路 → 尾鈴山 → 三差路 7:30 8:45/9:00 9:50 |
三叉路付近 ツガの天然林の中を登る 尾鈴山の山頂 |
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【市房山】 九 州 1年10月28日 |
奥球磨の市房山に、市房神社側から登った。前夜からの雨が上がらず小雨の降る中、車で登山口の市房神社を目指す。キャンプ場の上に在る橋を渡った処が登山道入口であるが、神社まで歩いて15分程の処まで平行して舗装道路が設けられていた。道路の終点は車が数台停められる広場があり、既に入山している人のものと思われる車が停まっている。折角の九州だしと、雨カッパを着込んだ後、傘をさして歩き始めた。 苔むした森の中を数分歩くと、神社への参道に突き当たる。ここから杉の巨木をぬって石の階段を登ると、やおら市房神社の社殿に出た。コンクリート床の社務所が開放されており、中で幕営する事も出来そうだった。神社から先はいよいよ登山道となる。4合目に立つ神社から6合目の「馬の背」までは、急登の連続だ。木の根がしっかりしており足場は悪くないが、雨で滑りやすくなっている。慎重に一歩一歩登っていく。所々にロープが張られているが危険な箇所は無い。急登が一段落し登山道の両側が切れ落ちる用になると程なく、六合目「馬の背」に到着した。馬の背にはホースで水が引かれており、給水が出来る。紅葉に靄がかかり、なんともいい雰囲気だ。ザックを降ろしてここで一服。高度が上がったからか、雨粒が細かくなり傘が無くても歩けそうだ。 六合目「馬の背」から先は、傾斜がゆるくなり幾分歩き易くなる。ブナやヒメシャラの木が目立つようになると、八合目に到着。ここから先、登山道の周囲は疎林帯となり、次第に木々の背が低くなる。風を遮る木が少なくなったせいか風が強い。歩き始めて約2時間、市房山の山頂に到着する。雨と強風で記念撮影を済ませた後、早々に山頂を後にした。 下山後、麓の「湯山温泉元湯」で汗を流す。300円の料金でタオルとバスタオルまで貸してくれた。アルカリ性の湯は「つるつる」する感じて、とても気分の良い御湯だった。 登山口→ 馬の背 → 市房山頂 → 馬の背 →登山口 10:00 10:45 11:55/12:00 12:50/13:00 13:45 |
杉の巨木の中、石段を登る 六合目「馬の背」 8合目付近の樹林帯 市房山頂上 |
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【桜島展望台】 九 州 1年10月27日 |
桜島は火山活動の為、現在登山が禁止されている。標高374mに設けられた「湯之平展望所」から眺めるだけであったが、真近で見る活火山は迫力満点だ。展望所を訪ねた時にも噴煙が上がっていて、空気がホコリっぽかった。展望台の階段にも、赤茶色をした細かい火山灰が積もっており、「生きた火山」を実感する事が出来た。 展望台から車で櫻島港へ移動、フェリーで鹿児島に渡ったが、フェリーのデッキから眺めた錦江湾に浮かぶ桜島が立派だった。櫻島は海を挟んで遠望するのが良い様である。 |
湯の平展望所から桜島を望む |
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【樽前山】 北海道 1年10月21日 |
道央の樽前山には、支笏湖側から苔の洞門を辿って登るルートと、苫小牧から支笏湖へ抜ける道道側から登るルートがあるのだが、近年、崩落の危険から苔の洞門が閉鎖されているため、道道側から登るルートが登る事にする。このルート、本来であれば七合目ヒュッテまで車では入れるのであるが、今年の台風11号で車道がえぐられ、同道から先の林道は車両侵入禁止になっており、5合目の道道分岐から歩く事にした。 道道からの林道は幅6〜7mあり、樽前の山麓を緩やかに登っていく。道の両側はハンの木等の原生林の木々で、これが黄色や紅に紅葉してとても綺麗だ。歩き始めて約30分、道の両側に設けられた排水溝が広がって、道の中央部を残して路盤を流し去っていた。これでは車両は通行出来ない。結局7合目ヒュッテまで約45分の林道歩きだったが、林道ゲートがあると思えば苦になる距離ではない。車で登れれば楽なのだが、歩くスピードでなければ楽しめない景色もある。こう考えれば林道歩きも悪くは無い。 7合目ヒュッテから登山道にかるが、数分歩くと「展望台」に出た。疎林が開け、正面には赤茶けた「樽前岳」。振り返ると真青な「支笏湖」と、黄緑色の「風不死岳」。なかなか楽しい場所だ。なおも進むと樹林帯が終わり、真っ白な軽石の礫を敷き詰めた片斜面の道になる。七合目から約30分、外輪山の一画に登りつくと、樽前岳の溶岩ドームが姿を現した。樽前岳の可登最高峰は、ここから5分程の東岳なのだが、先ず外輪山を辿って西岳を目指した。 外輪山上は風が強く、天気は良いのだが体感温度はとても低い。セーターと風除けの上着、毛糸の帽子と手袋が役に立った。七合目からちょうど一時間、西岳の山頂に到着する。山頂にはNTTドコモの中継器が設置されていて、風除けには丁度良かった。記念撮影の後、来た道を引き返して、「樽前岳山頂」の標識が建つ東岳のピークを踏む。風が収まる気配が無かった事もあって、山頂は早々に退去する。結局7合目ヒュッテのすぐ上にある展望台で大休止。昼食をとった後、のんびりと下山した。 道道分岐→7合目→西岳→東岳→ 展望台 →道道分岐 8:00 8:45/55 10:00 10:40 11:15/12:00 12:45 |
側溝が路盤をえぐり通行止めに 展望台から樽前岳 展望台から支笏湖 西岳から溶岩ドームを望む 樽前岳山頂から西岳方面 |
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【金剛山】 近 畿 1年10月13日 |
大阪府と奈良県の境、生駒山地から金剛山地に至る山並みの中で、最も高いのが「金剛山」1125mだ。大阪の中心部から電車で30分、富田林でバスに乗り換えてさらに30分で金剛山の登山口に到着する。山の少ない大阪にあって、「金剛山」は手軽に登れる山として人気が高い様で、この日も大勢の登山者で賑わっていた。東京で言えば、さしずめ高尾山の様な存在なのだろう。またこの山は、回数登山の山としても有名で、早朝から何度も麓と山頂を往復していると見受けられる人も、結構多かった。 登山口のバス停から楠正成が戦った千早城跡を越え、千早神社をまず一拝。神社の裏手から尾根づたいに設けられた「千早本道」を歩く事にする。金剛山へは数多くのルートがあるが、「千早本道」は戦前から一般に登られた道で、この日も沢山の人が行き来していた。この道は、確かによく整備されているて歩きやすいのだが、階段が延々と続いている。普通の登山道では、「階段」と「土や岩の段差を利用した登り」が交互に現れるものなのだが、金剛山への道はひたすら「階段」が続く。何と階段が終った時には、山頂に建てられた「転法輪寺」の境内に入っていた。社務所の横には、回数登山の登山者氏名を記した札が沢山掛けられた、大きな看板が立っていた。奥に行くほど回数が多くなり、1000回を越す登山者の名札もかなりの数があった。 沢山の人で賑わう「転法輪寺」から、稜線伝いに15分程進むと、登山道の脇に展望台が設けられていた。鉄製の櫓は景観に不釣合いに思えたが、確かに眺望は素晴らしかった。展望台の周囲は芝生の広場になっており、ここで腰を落ち着け昼食タイムにする。冷たいビールが旨い。今日は車の運転も無いしと、持参の氷でウイスキーの水割りを引っ掛ける。大阪府県境の山並みを眺めながら、のんびりとした時間が過ぎていった。 登山口 → 金剛山 → 展望台 → ロープウエー山頂駅 11:00 12:00 12:15/40 12:50 |
延々と続く階段 左の掲示板は1000回登山者の札 金剛山頂に建つ転法輪寺 展望台 |
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【荒船山】 西上州 1年10月8日 |
上信国境の荒船山に、内山峠側から登った。国道254号線から内山峠に登る道路は長野側で土砂崩れが発生しており、神津牧場側から峠まで車で入る。峠には駐車場があったが、まだ朝早く、一台の車も無かった。霧雨が降っていた為、雨具を装着、濃い霧の中、駐車場奥から始まる登山道を歩き始めた。「登山道」と言うより「遊歩道」といった感じの道は、緩やかなアップダウンを繰り返す。 駐車場から約時間で「一杯清水」の水場を通過。この辺りからトモ岩への登りとなり、ゴツゴツとした岩肌を登るようになる。岩肌といっても足場はしっかり削られており、歩き難い箇所はほとんど無かった。づづら折の坂を登る辺りから、紅葉が綺麗な場所が続き、霧の中の紅葉が幻想的な感じで思わず足を止める。青空をバックにした紅葉もいいが、霧の中の紅葉も捨てたものでは無い。一杯清水から約20分でトモ岩の西端に登り着く。ここからは平坦な道となり、東屋が見えれば「荒船山・艫岩」だ。 艫岩の上は展望台になっていて、天気が良ければ浅間山から妙義山が望める筈だが、今日は視界ゼロ。先を急ぐ事にする。荒船山は遠くから見ると航空母艦の様な形に見えるが、頂上部が平らになっていて、艫岩から三角点ピークのある経塚山まではほぼ平坦な道が続く。星尾峠への道との分岐点を過ぎ、ひと登りすると、三角点ピークの「経塚山」に到着した。祠が祭られた山頂は、残念ながら展望が無く狭い。この日は早々に山頂を後にして、艫岩まで戻り大休止。豚汁で温まった後、登路を引き返した。 内山峠 → 艫岩 → 経塚山 → 艫岩 → 内山峠 6:10 7:30 8:00 8:30/50 10:00 |
独特の山容をした荒船山艫岩 霧と紅葉の中を進む 荒船山最高点、経塚山の山頂 |
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【雲仙普賢岳】 九 州 1年9月30日 |
長崎の雲仙普賢岳に登った。雲仙の温泉街から登山口に続く「仁田峠登山道路」は、雲仙コ゜ルフ場側から吹峠への一方通行で、夜間はケートが閉まるので注意が必要だ。登山口の仁田峠に到着した時には冷たい雨が降っていて、登るか否か少々迷う。広々とした駐車場には、他に車が1台停まっているだけで、今日入山した登山者は未だ居ない様だ。しばらく躊躇するも、風が強くなくコースタイムが短い事もあって、セーターの上からカッパを身につけ、いざ出発。 駐車場からすぐの所にある展望台から先は登山道だ。普賢神社仮拝殿の脇を抜けて、しとしと雨の降る中を歩き始める。登山道は樹林帯の中を進むが、良く整備されていて歩き易い。「登山道」と言うより「遊歩道」と言った感じで、若干のァップダウンはあるものの、平滑な道をペース良く進み、「紅葉茶屋」まで約25分で到着した。 「紅葉茶屋」からは登山道らしくなり、花崗岩のを間の間をすり抜けていく。明るい中低木の樹林帯を抜けると、茶屋の分岐から15分程で雲仙普賢岳山頂に到着した。雨は何時しか小止みになり、濃い霧も風で徐々に飛ばされている。山頂かむらは時折黒々とした平成新山が真近に姿を現す。現在は平成新山の溶岩ドームが最高点であるが、登山が出来るのは普賢岳まで。平成新山の裾野は、90年の大噴火と続く土石流によって出来た斜面で、島原湾の深江側に向かってなだらかに続いていていた。 |
雨の降る中平坦な登山道を進む 普賢岳の平成新山 雲仙普賢岳山頂 |
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【間ノ岳】 【農鳥岳】 南アルプス 1年9月23日 |
夏山の登り納めに、南アルプスの「間ノ岳」と「農鳥岳」に登った。初日に広河原から大樺沢沿いに八本歯のコル迄突上げ、トラバース道を通って北岳山荘で幕営。翌日、中白根岳、間ノ岳、西農鳥岳と3000m級の稜線を辿って、農鳥岳を往復した。雲ひとつ無い青空の下、左右に広がるアルプスの大景観を楽しみながらの稜線歩きは実に楽しい。盛夏に較べ9月の空気は透明度が高くなる様で、遠くの山並がハッキリと見て取れる。塩見・赤石と続く南ア主稜線、中央アルプスから北ア乗鞍に至る山稜、仙丈ヶ岳の背後に見えるのは槍・穂であろうか。これ程楽しい山座同定は久しぶりの事だった。 詳しくは「間ノ岳・農鳥岳紀行」を御参照ください。 |
朝焼に染まる間ノ岳 農鳥岳山頂 |
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【籾糠山】 【猿ヶ馬場】 奥美濃 1年9月8日 |
奥美濃の猿ヶ馬場山に、天羽峠から登った。猿ヶ馬場は通常は残雪期に登られる山で、夏は藪が濃く容易に登ることが出来ない山である。今回は美濃山岳会のT氏のガイドで、天羽峠から籾糠山の山頂直下まで登山道を進み、ここら藪を漕いで大瀬戸谷上流部の沢筋に下降。ここから山頂直下まで沢をつめた後、再び笹薮を漕いで山頂部に達する事が出来た。 詳しくは「猿ヶ馬場紀行」を御参照ください。 |
籾糠山から見た猿ヶ馬場山頂部 |
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