富良野岳 2009年7月26日 歩行時間 :4時間分
十勝岳温泉(6:45) → 上ホロ分岐(7:25/30) →富良野岳分岐(8:30/35) →富良野岳 (9:05/9:30) →富良野岳分岐 (9:50) →上ホロ分岐 (10:40/50) →十勝岳温泉 (11:30)


チングルマとエゾツガザクラ
◎アプローチ 
上富良野から県道291号線で十勝岳温泉へ。道は全て舗装道路で、登山口となる十勝岳温泉駐車場にはトイレも設置されている。上富良野町の県道291号沿いにはフラヌイ温泉がある。日帰入浴600円。

◎特徴
高山植物で名前が知られる山で、登った日は早朝雨が降っていたので登山者が少なめだったが、山頂で出会った地元の登山者によると、天気の良い7月の休日は人が多く駐車場までたどり着けないこともある様だ。

 十勝の登り残した山を登ろうと、7月末の休みを利用して北海道に渡った。例年ならばこの時期、天気の安定している北海道だが、今年は7月に入ってからトムラウシで多重遭難で死者が出るなど、どうも様子が違う。金曜日の夕方に旭川空港に降り立ったが、カラッとした様気ではなく、正に本州の梅雨の様に湿度が高い。土曜日に美瑛岳に登るつもりにしていたが、朝から大雨。この日は観光コースに切換え6時から早朝入浴出来るハイランドふらので一風呂浴びてから、風景画館、後藤純男美術館、榎木孝明水彩画館、新星館、そして最後は拓新館と、周辺の美術館をひと巡り。そうしているうちに午後から天候が回復。明日の山に希望をつないだ。

安政火口を目指して登り始める

上ホロ分岐を越えた頃には青空も
 日曜日の朝、相変わらず空模様がパッとしなかったが、十勝岳温泉の駐車場まで車で登り装備の準備をしていると、薄日が差す様になった。歩き始めて30分程度で安政火口の下で沢を渡る。ここから三峰山の北斜面をなだらかに登って行く。道は朝までの雨でぬかるんでいたが、概ね歩いやすく良く整備されている。三峰山を回り込むあたりは高山植物の花畑になっていて、目を楽しませてくれる。トイ状となった坂をひと登りすると稜線の上富良野岳分岐に出た。一時は晴れ間ののぞいた空が、この辺りから怪しくなってきた。強くは無いものの南から風が絶え間なく吹いていた。ヤッケを着込み山頂への最後の登りにとりかかる事にする。分岐から山頂までは至る所に花畑があるが、南斜面のせいか、既に見頃が終わりかけている花が多かった。それでもチングルマ、エゾツガザクラなどが次々現れ花を追いかけているうちに山頂へ到着した。山頂は360度の展望がある筈なのだが、残念ながらガスに包まれていた。何時か晴れた日に再び登りたい富良野岳であった。

高山植物の登山道を登る

富良野岳山頂